八重山諸島のニュース・石垣島・竹富島・西表島・新城島・小浜島・鳩間島・黒島・波照間島・与那国島

エントリー

「市街化」範囲調整へ 都市計画策定委

都市計画マスタープラン素案で高台の市街地機能の強化を目的に設定されているシードー線以北の防災対応準備区(写真中央付近一帯)

都市計画マスタープラン素案で高台の市街地機能の強化を目的に設定されているシードー線以北の防災対応準備区(写真中央付近一帯)

都市計画マスタープランなどの素案について説明を受ける委員ら=11月30日午前、市役所会議室

シードー線以北、JA懸念受け

 石垣市都市計画グランドデザイン策定委員会(委員長・神谷大介琉球大学工学部工学科准教授、12人)は11月30日、市役所で第2回の会合を開き、事務局(市都市建設課)から都市計画の基本的な方針となるマスタープラン(基本計画)の素案提示を受けた。シードー線以北の「市街化」について農業への影響など強い懸念が出たことから範囲の表記について調整することになった。

 市は今後、策定委の意見を踏まえ素案を修正し、12月中旬から来年1月中旬にかけパブリックコメント(市民意見募集)と住民説明会を実施する。これを反映させて計画案を策定、都市計画審議会などの手続きを経て来年3月までに決定する。

 シードー線以北については昨年10月の第1回策定委で事務局は「将来市街化検討区域」としていたが、今回の提示案では「防災対応準備区域」に変更した。市街地の大半が津波浸水想定区域に含まれているため、沿岸災害(津波・高潮)に強い市街地の形成を目指し、高台の市街地機能の強化を図るとしている。

 同区域について事務局は「範囲については暫定で、今後検討を行うもの」としたが、JAおきなわ八重山地区本部の石垣信治本部長は「農地の面積が大きく容認できない。この区域の農地は300町(約300㌶)余りで土地改良された優良農地。高台の市街化に反対ではないが、阿香花や一休食堂当たりのもっと高い高台を調査して線引きしてほしい」と訴えた。

 知念永一郎建設部長は「市街地との一体化が重要ですべて宅地化することではない。宅地として利用することも可能な地域」と説明したが、他の委員からも「もっと幅を持たせないと誤解を与える」「平田原は石垣ならではの風景」「この一帯は土地改良されたところで素晴らしい農地」などとJA側に同調する声が相次ぎ、神谷委員長は「範囲については表記方法を調整したい」とまとめた。

 ほかに「人口が少ない北西部の耕作放棄地を、人を呼び込む地にできないか」「市街地では土地が足りない。住んでほしいというスペースづくりは必要だ」との指摘もあった。

 都市マスは2020年を基準年として20年後の2040年を目標年次に設定している。策定委はほかに土地適正化計画、地域公共交通計画、みどりの基本計画の素案策定作業も行っている。

  • タグ: 石垣市都市計画
  • ※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社八重山毎日新聞は一切の責任を負いません。

    ページ移動

    キーワード検索フォーム