末長い交流を願い 上板町、モニュメント設置
- 2021年11月25日
- 政治・行政
徳島県上板町と石垣市のゆかりのまち提携20周年記念式典が24日、関係者を招いて石垣市役所で行われた。上板町から贈られ、旗ポール近くに設置されたモニュメントが除幕された。提携のきっかけとなったサトウキビをモチーフに、交流継続への思いが込められている。市は近く説明版も設置する。
式典で中山義隆市長は「モニュメントが新庁舎に設置できたことは喜ばしい。両町市の文化、経済の交流が促進され、友好関係がより強固になることを願う」とあいさつ。松田卓男町長もオンラインで「これからも文化、産業など幅広い交流ができるよう努めたい」と述べた。
モニュメントを製作した彫刻家で徳島県美術家協会長の松永勉さん(73)が式典に出席。モニュメントの支柱はサトウキビ、台座は黒糖、螺旋状の形で人と人とのつながりをイメージしたもので、角度によっては無限大の形に見える。松永さんは「新庁舎に設置されて幸運。今後もモニュメントを見てもらい、つながりを子孫につなげていければと願っている」と述べた。
両町市のつながりは、上板町出身の中川虎之助が1893(明治26)年に来島し、サトウキビの栽培地を開墾したことに端を発する。曾祖父母が中川氏とともに開拓移民としてやってきたという仁開一夫さん(67)=字石垣=も除幕に参加。「移民によって石垣島にサトウキビの工場ができたことを忘れてはいけない。モニュメントの無限大が素晴らしい」と話した。
提携20年は昨年10月6日だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で1年延期となっていた。26日には中山市長が上板町を訪問し、記念品を贈呈する。
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