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第37回八重山毎日文化賞の正賞に選ばれた…

 第37回八重山毎日文化賞の正賞に選ばれた正木譲さん(87)は本土出身者と間違われるようだが、「生粋の八重山人」である▼八重山4大姓の一つ、長田大主を祖とし名前に「信」の字のつく長栄姓一門。祖から17代に当たる1907年生まれの父親は「石垣信全」といった。32年2月3日、結婚を機に「正木任(つとむ)」と改名した▼任さんは当時、石垣島測候所に勤務しており、天文屋の御主前で知られる岩崎卓爾所長の指導を受け、気象のみならず島の生物、民俗、文化など多岐にわたる研究に携わっていた▼中でも昆虫好きだったよう。岩崎所長に寵愛され、昆虫学会への入会も認められた。ただ、新種を発見して命名しても「イシガキ」となり、地名か名前か分からない。名を残すため、国内でも少ない名字にしたという。「マサキ」の付く生物はすべて任さんが発見したものだ▼そんな任さんは気象技術官養成所(現気象大学校)で約半年間学んだ後、帰路の途上で亡くなった。乗船していた高千穂丸が米潜水艦の魚雷を受け沈没したのだ。43年3月19日のこと。36歳だった▼譲さんは当時、小学2年生。父親の記憶は多くないが、今回の正賞は八重山の気象や自然を長く観測していることが評価されたもの。まさに父親譲りである。(比嘉盛友)

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