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庁舎移転で日中閑散

正午すぎの旧石垣市役所庁舎前。新庁舎への移転後は人通りがなく閑散としている=16日、美崎町

正午すぎの旧石垣市役所庁舎前。新庁舎への移転後は人通りがなく閑散としている=16日、美崎町

美崎町、飲食店主に不安

 石垣市役所の旧庁舎(美崎町)から新庁舎(真栄里)への移転に伴い、550人余りの職員も大移動した。朝夕の出退勤、昼夜の飲食に来庁者の往来を加えて日中もにぎわいをみせていた旧庁舎周辺は移転の15日を境に一転、静まりかえっている。近隣住民や商業店舗からは、庁舎の老朽化に伴う高台移転というやむを得ない事情にも「やはり寂しい」との声が漏れる。

 旧市役所近くで日中のみの営業を行っている飲食店経営者によると、これまでは市職員と来庁者が多く来店していたが、15日から途切れた。「人通りがなくなった。移転すると分かっていても置いてけぼりにされたようでさびしい」と話す。

 旧庁舎は来年度に解体され、民間事業者による複合商業施設としての跡地利用開始は2025年4月1日に予定されている。経営者は「えっ4年後」と驚き、「それまで店がもつかどうか」と不安げ。「夜の営業で取りもどさないといけないが、新型コロナウイルスが落ちついているとはいえ、感染拡大が怖くてなかなか踏み切れない」と複雑な表情を浮かべた。

 幅広い客層の来店がある居酒屋の店長は「市役所のほか竹富町、JAなども近くにあるので市職員と区別がつかない。1カ月くらい様子をみないと、どんな影響が出ているか分からないだろう」と来店客数の動向を注視する。

 730交差点からJAおきなわ八重山地区本部までの通り沿い店舗で構成するやいま大通り会のメンバーは「餅つき、ロッテキャンプ誘致、わくわくスタンプラリー抽選会などを市役所でやった」と市役所とともに歩んできた年月を懐かしみ、「コロナが落ちついて、さあこれからという時期の移転だけに周辺店舗への影響は大きいだろう。生活がかかっているだけに、良い方向に向かうよう力を合わせて盛り上げていきたい」と前を向く。

 美崎町は1965年、埋め立て完了に伴い市の行政区域に編入された。市役所は5年後の1970年、移転新築した。12日夕の閉庁セレモニーでのあいさつ(代読)で美崎町自治公民館の新賢次館長は「市役所の職員や関係者、来庁者の往来がまちの発展に大きく寄与してきた。そこで生活してきたわたしたち住民も市役所と喜怒哀楽を51年間共にしてきた」と振り返り、跡地利用を含む美崎町の再開発に期待を寄せた。

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