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原油高 クリーニング店直

高騰する原油価格に加え物価上昇の影響がクリーニング店を直撃している=10日午後、石垣市新川「DAIWAクリーニング」

高騰する原油価格に加え物価上昇の影響がクリーニング店を直撃している=10日午後、石垣市新川「DAIWAクリーニング」

燃料油価格、2倍に上昇

 世界的な原油価格高騰の波が、燃料油でボイラー関係のエネルギーを賄う石垣市内のクリーニング店を直撃している。1㍑当たりの仕入れ価格は2020年5月と比べて約2倍に上昇。洗剤や輸送費などの物価も上がる中、コロナ禍で落ちた消費マインドの二重苦が経営を圧迫。経営者は本格的な冬の到来を前に「お客さんとの信頼関係もあるので、価格高騰分を簡単にクリーニング料金へ転嫁はできない」と耐え忍ぼうと必死だ。

 一般家庭やホテル寝具などのクリーニングを行う㈲DCコーポレーション(石垣市新川、和田明人代表取締役社長)では、新型コロナウイルスの感染拡大で社会全体の行動が制限され需要が減退。イベントや伝統行事の中止・規模縮小も響き、2019年比で売り上げは4割減。

 和田社長は国、県の経済支援策で従業員30人以上の雇用を守りながら、コロナ収束後、経済回復の機をうかがってきたが、原油価格の高騰が需要回復の兆しを打ち消す。

 同社はボイラー燃料にA重油を使用。昨年5月1㍑51・1円だった価格は、今月99・5円へと2倍に。「重油はひと月に1万から1万5000㍑使うので、年間に換算すると相当な額になる」(和田社長)。

 加えて、クリーニング作業に必要な洗剤や資材、輸送費も値上がりし苦境が続く。和田社長は「クリーニング機械の特別な部品やハンガーなど資材の代金が輸送費と同額のこともある」とかさむコストに頭を抱える。

 本土などでは、原油高騰の影響をクリーニング料金に転嫁させる店舗もあるが、「今の状況で値段を上げてしまうと、お客さんが離れてしまう恐れがある」と不安を漏らす。

 今後の需要の動きについて「夏服は自宅で洗う方も多いと思うが、寒くなると天然素材の冬服が出てくる。そうなれば、クリーニング店の利用者も増えるのでは」と期待し、「ことしは自助努力で乗り越えて、お客さんが戻ってくることを願っている」と前を向く。

 国に対して「経済活動が正常化するまで消費税の支払額を下げてほしい」と要望した。

  • タグ: 原油高騰
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