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海底火山の福徳岡ノ場で確認された噴火の

 海底火山の福徳岡ノ場で確認された噴火の影響が、2カ月後になって沖縄に及んでいる。海にかかわる人たちは、気が抜けないことだろう▼海洋研究開発機構(本部・神奈川県横須賀市)のシミュレーションによれば、八重山には軽石の細長い帯が北東側から徐々に近づいてくることになる。11月下旬にかかり始めるかもしれない。沖縄本島では魚価が上昇するきざしがあり、影響は市民の台所や飲食、宿泊などにも広がるおそれがある▼一方、10月29日付「沖縄タイムス」によると、県立博物館・美術館は県内各地で軽石を収集している。地球の活動や海流を示すものとして注目しているという▼漂流や漂着という現象は、八重山とは縁のある自然現象だ。15世紀末に済州島の人々が漂着し、その見聞をまとめた李朝実録はあまりに有名だ。当時の八重山の暮らしを伝える貴重な資料である▼言うまでもなく、小笠原から漂い出た軽石は適切に処理されるべきだ。きょう明日の生活への対策が最優先である。きのうの総選挙で選ばれた人たちがさっそく取り組むべき課題でもある▼それと同時に、飛ぶ鳥が上空から大縮尺で眺めるように、ひとつの現象を多角的にとらえようとする姿勢も忘れずに持ち続けたい。海はあまりに広く、分からないことはまだまだある。(松田良孝)

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