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与那国町助役などを務めた崎原用能さんが

 与那国町助役などを務めた崎原用能さんが11日、亡くなった。筆者が最後に話をしたのは昨年12月。電話で首里城について尋ねると、「輝かしいものは一個もない」と言っていた。「首里城は沖縄のシンボル」という図式に異議を申し立てる用能さんの発言は、そのときすでに県内で報じられていて、筆者もあらためて話を聞いてみたいと思ったのだった▼用能さんは、あくが強く、扱いづらい人物という役割をこなしてきた。島の意見を中央へ通すには、風変わりな手法も時には必要なのだ▼「首里城を支えた人たちの苦労は出てこないで、華やかなありさまだけを宣伝するのはいかがなものか」とも言っていた用能さん。こうした主張と一体になっているのが、島の言葉や文化に対するこだわりだった▼教育長時代には「方言かるた」の制作を推進し、本年度からは与那国方言辞典編集委員会の委員長を務めた。前委員長の米城惠さんによると、用能さんは地元の西公民館で祭事全般の準備に当たっていたという▼米城さんは「島では、祭りの変容が激しい。用能さんは、祭りについての知識を蓄えていて、貴重な存在だった」と惜しんだ▼島を慈しむ繊細さを大ざっぱな振る舞いで覆ったところに、用能さんの特異性があった。島は得難い個性を失った。合掌。(松田良孝)

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