「希少種持ち出さないで」
- 2021年10月16日
- 地域・教育
関係機関 西表島で夜間パトロール
西表島に生息する野生動植物を保護しようと15日、環境省や林野庁沖縄森林管理署、竹富町などが夜間パトロールを実施、昆虫採集目的で林道などを訪れる人たちに密猟・盗掘防止を訴える啓発活動やロードキルの注意喚起を行った。10月は採集者が多く来島することから、国立公園特別保護地区内での採集禁止を呼び掛けている。
西表自然保護官事務所によると、特定の昆虫が発生する春・夏・秋の時期には西表島を訪れる採集者が多くなる。一部の採集者は甲殻類や両生類、爬虫類、植物なども持ち帰る傾向にあるという。西表島森林生態系保護地域内であることから入林や調査に許可申請が必要となる。
合同パトロールでは、利用者が多く訪れるマーレー駐車場や大見謝ロードパークなど複数地点に職員らが立ち、利用者に対して入林届の有無や採集対象種の聞き取りなどを行った。密猟防止のチラシも配布した。
定期的に行われる合同パトロールのほか巡回パトロールを毎日実施し、島内の遊歩道や駐車場を巡回する。希少種の持ち出しや規制区域内への立ち入りなど注意喚起していく。
環境省では「西表島はほぼ全域が保護区に指定されており、捕獲などが禁止されている。無断で捕獲などを行った場合は、法令違反により罰せられることがある」と協力を呼び掛けている。
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