人工浮島 回答「しかるべき時期に」
企業、市民の質問状に
JTB沖縄(那覇市)が石垣市屋良部半島の大崎海域で計画する人工浮島(ポンツーン)設置事業に対し、公開質問状への回答を求めていた「石垣島ポンツーン事業を反対する会」(和泉航平代表)が13日午後、市内で会見した。「しかるべき時期に公式発表したい」との回答があったという。
同会は8月31日付で同社へ雑排水や海の観光スポットの使用などについて6項目21件の質問を提出。9月末までの回答を求めていた。
同会によると、広報担当名で「事業に関する報道があるが、当社が公表したものではなく現時点で決定している事実はない。質問、指摘内容を受け止め、あらゆる可能性を協議の上しかるべき時期に公式発表したい」と文書での回答があった。
和泉代表は「八重山漁協には事業について説明しているので、その内容を踏まえて情報を発信することは可能ではないか」と指摘。さらにJTBグループの行動規範「ステークホルダーに対し迅速・正確・公正な情報開示と提供価値を高めることにより期待に応える」を引き合いに「私たち島民の問いに対しては口を閉ざしている」と疑問視した。今後、懸念事項に回答するよう求める予定だ。
ポンツーン事業は、大崎海岸から330㍍沖合に人工浮島を設置し、ダイビングなどアクティビティを展開する計画。漁業権が絡むが、八重山漁協はことし6月の総会で賛成多数で承認した。岩礁破砕の詳細が確定した段階で再度、特別決議事項として総会に諮る。
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