酒類解禁、笑顔で会食 居酒屋再開 時間制限も活気戻る
- 2021年10月02日
- 社会・経済
県内に4カ月にわたり出されていた緊急事態宣言が1日、解除となった。これまで酒類の提供の停止、時短営業など県の要請に従い営業してきた店も一斉に酒類の提供を開始。午後9時までの営業という制限はあるが酒の提供が解禁された店内には久しぶりに客足が戻り、家族や友人らと会食する客の笑顔が見られた。居酒屋「源」美崎店の西里昌史店長は「きょうは久しぶりの開店なので全員出勤。夏休み明けに友だちと再会したような気分だ」と話した。
一方、再び感染拡大を警戒する経営者もおり、大川で飲食店を営む60代男性は「1~2週間、様子を見て感染が広まらないようだったら店を再開する」と慎重だ。
居酒屋「源」では休業中や酒類提供停止をする中、常連客からの問い合わせも多かったといい、西里店長は「やっときょうから仕事ができる」と喜んだ。
同店は、県の第三者認証を取得しており「うちの店から感染者を出すわけにはいかない」と県から求められる検温や消毒、換気以外にも独自の取り組みとして▽会計をテーブルで行い客同士が接触するのを防ぐ▽利用客全員の連絡先を確認して万が一に備える―など感染対策には万全を期している。
解禁初日は午後4時から営業を開始。予約客はいつもの半分ほどと同店としては空いている。開店後は予約客以外の観光客も訪れるなど活気が戻る兆しを見せていた。
常連の男性客2人は「外で酒を飲むのは数カ月ぶり。友人とまた飲めるようになりうれしい」と店の再開をよろこび、グラス片手に笑顔を見せた。
飲食店向けの冷蔵庫や調理器具などを販売・保守する会社の男性は「きょうは再開する店の機械のメンテナンスのため、繁華街を中心に居酒屋などを回っている」と話した。
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