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早期建設か全面補修か 危険家屋 迫られる選択

老朽化が進む与那国町役場。9月中旬には外壁がはがれ、コンクリート片が落下した=21日午前、町役場

老朽化が進む与那国町役場。9月中旬には外壁がはがれ、コンクリート片が落下した=21日午前、町役場

与那国町役場

 【与那国】9月に入って町役場の外壁がはがれて落下するなど危険な状態にあることから、町は役場入り口の一部を通行禁止にしている。役場は1970年に建設され、ことしで築51年と老朽化が進行しているが、新庁舎建設計画は白紙状態。町は今後、新庁舎の早期建設か現庁舎大規模補修かの二択を迫られそうだ。

 町によると、外壁の落下は9月中旬に確認。コンクリート片の剥離場所は役場3階のサーバー室周辺の外壁で、役場正面玄関付近に落下した。けが人はいなかった。落下場所周辺は赤いコーンと黄色のバーで通行止めにしている。

 総務課によると、現庁舎は過去に天井の素材がはがれ落下が相次いだため、天井の補修を実施。外壁剥離も複数確認しているが、補修は行っていない。担当者は「大掛かりな補修が必要と考えるが、多額の費用がかかると見込まれる。協議してどこまで補修するのか考えたい」と話す。

 町は当初、2022年4月に新庁舎の供用開始を計画していた。実施設計の随意契約まで進んだが、総事業費の高騰や建設候補地を巡る議会の反発を受け、外間守吉前町長が随意契約を白紙に戻した経緯がある。

 糸数健一町長は9月定例議会の所信表明で「立地場所の選定を含めゼロから早急に取り組んでいきたい」との方針を打ち出した。これまでの取材に対して「費用も多くかけたくない。デザインはシンプルで頑丈であること」と述べている。

 議会からは「ゼロからスタートしても完成まで4~5年かかる。現庁舎は危険家屋だ。その間に地震災害が起きる可能性はある。耐震強度高める工事を入れると(財源で)マイナスになる。建設で1年、用地選定と設計で1年。12月から取りかかれば2年でできる」との声が出ている。

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