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5年連続確認されず 島村氏「生息、非常に厳しい」

ICレコーダーを手にイシガキニイニイの生息調査をする島村賢正氏(右)と環境省の職員ら=7月9日、ヤエヤマヤシ群落

ICレコーダーを手にイシガキニイニイの生息調査をする島村賢正氏(右)と環境省の職員ら=7月9日、ヤエヤマヤシ群落

2016年の調査で最後に確認されたイシガキニイニイ(環境省石垣自然保護官事務所提供)

国内希少種「イシガキニイニイ」 環境庁調査

 国内で最も分布域が狭く、石垣島米原のヤエヤマヤシ群落とその周辺の限られた地域でしか生息が確認されていない国内希少野生動植物種の「イシガキニイニイ」が2017年の調査から5年連続で見つかっていないことが、環境省などへの取材で分かった。現地調査に長年関わっている島村賢正氏は「成虫になるのに3~4年と考えられている。5年連続で見つからなかったのは非常に厳しい状況だ」と指摘する。環境省は今年度から範囲を広げてさらに調査を進める方針だ。

 イシガキニイニイは体長19~23㍉の小型のセミ。1971年に発見、74年に新種記載された。その後、何らかの原因で90年代から数が激減。02年に「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」(種の保存法)の国内希少種とレッドデータおきなわの「絶滅の危険性が極めて高い」絶滅危惧IA類、石垣市の自然環境保全条例保全種、市の天然記念物などに指定され、生息地は人の立ち入りを認めない保護区となっている。

 環境省は03年から鳴き声によるモニタリング調査を行っているが、毎年数匹しか見つかっておらず、16年の4匹を最後に記録が途絶えている。ことしは6月1日から7月11日までの期間、調査を実施した。

 生態はほとんど明らかになっていないが、土の中で過ごす幼虫の期間は3~4年と言われており、5年連続で見つからなかったことで絶滅が危ぶまれている。

 1981年から調査している島村氏は「人の気配に敏感なので観光客が増えたことが影響した可能性があるほか、カラスの増加やイシガキニイニイが好むある程度人の手の入った環境が減ったことも一因かもしれない」と話した。

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