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町民に戸惑いや不信 「事実を確認したのか」

町議3氏の議員辞職勧告を可決した町議会。町民に驚きや不信感が広がっている=17日、竹富町議会議場

町議3氏の議員辞職勧告を可決した町議会。町民に驚きや不信感が広がっている=17日、竹富町議会議場

竹富町議会議員辞職勧告

 9月定例竹富町議会(新田長男議長)での町議3人に対する議員辞職勧告決議可決から一夜明けた18日、町民の間で戸惑いや議会に対する不信の声が広まっている。宮良道子、大久研一、三盛克美の3氏には「本人たちの脇が甘い。反省すべきだ」との指摘がある一方、「賛成に回った議員は事実を確認したのか。議会のレベルが低い」とあきれ顔の町民も。

 50代男性は「材料を与えてしまったこと、町民や議会を騒がせたことについては、3人の脇の甘さもあると思う。そこは反省してほしい」と厳しい口調。

 一方で勧告決議には「拙速に過ぎる。根も葉もないうわさだと本人たちが言ったらどうするのか。例えば、民間企業なら調査委員会を設け本人に聞き取りして懲罰委員会に上げる。そこで議論し処分を決める」と疑問符。「中立的に事実関係の確認を行い、専門家や弁護士などにも相談して判断できなかったのか。議会の質が問われるのでは」と指摘した。 

 勧告決議提案者の渡久山康秀氏によると、今月6日に議会運営委員会を開き、その場で決議することを委員らと決めたという。決議文にあった政治的地位を利用した公共工事介入や口利き疑惑、私生活に関する疑惑について50代女性は「渡久山さんは直接確認したわけではないのに、多大な不利益を与えたとはどういう意味か。疑問点が多く、何か意図的なことがあるのか。議会は正常に機能しているのか」と首をかしげた。

 議員3人はいずれの疑惑も「事実ではない」と否定、決議賛成議員から確認のため聞き取りも行われなかったという。30代男性は「議員同士の中で足を引っ張り合っているのかなと思った。なにか裏事情があるのか」と勘ぐった。

 

■根拠疑問 議会は説明責任を 仲地博・沖縄大学名誉教授(憲法・行政法)

 辞職勧告決議を受けた議員3人は、会議規則を守らずに所管事務調査を行った上、県内への新型コロナウイルスまん延防止措置の適用下にもかかわらず不要不急の外出をしたとされ、これは確かに非難に値する。

 しかし、6月議会で陳謝して副議長などの役職を辞しており、重ねて批判されるほどの理由があるかどうかは疑問を感じる。決議文では「地方自治法に違反し、私利私欲を優先し」とあるが、私利私欲が何なのかが分からない。

 さらに、決議文では「本町職員に公用車での送迎をはじめ説明員として対応させた行為は軽率かつ無知な行動」とあるが、所轄事務調査に伴うことであり、このこと事態が非難に値する行為かどうかも疑問だ。

 また、「政治的地位を利用し、業者と癒着のうえ、公共事業に介入し、口利きを行うなど」とある。これが事実なら大きな問題だが、報道を見る限り根拠があるかどうか分からない。

 「私生活に関すること」についても事実であれば議員の品格が疑われる問題だが、これも事実がどうか分からず、名誉毀損に当たる可能性がある。

 いずれにしても全体として決議文はよく分からない文章になっている。自らを律しようとする姿勢はいいが、議会の説明は住民が理解できるよう十分でなければならない。

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