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「禅智内供の鼻と云えば、池の尾で知らない

 「禅智内供の鼻と云えば、池の尾で知らない者はない」。芥川龍之介の出世作「鼻」の書き出しである▼先日、宮良の男性で初めて百歳長寿を全うした故大浜永仁氏は働き者の評判に加えて「宮良村でアバティ(慌て者)と言えば知らない者はない」有名人。子どもたちも自己紹介はアバティの子息で通った▼初7日に遺族から父親の慌て話を聞きだそうと試みたが一同笑って「数えきれない」の答え。傍にいた甥(おい)が「畑へ行くのに故叔母(永仁氏の妻)がカブ号(バイク)の後部座席にまたがらないうちに出発、置き去りをよく食わされたと笑いながら話すのを聞いたことがある」▼「牛や馬、カブ号などにまつわる話は事に多い」。村の伝説に昇格した話も。合併前の大浜農協は入り口近くにバス停があった。某日、カブ号で農協に現れたアバティ氏、駐輪場に止め鍵を抜き窓口へ▼と、まもなく白保方面行きバスが徐行停止した。当時のバスは一本逃がすと次の便は小一時間も待たされる。バスを見た氏、窓口に「急いで!」。言われた方も急かされるままに精算処理、受け取りを差し出した。受け取りをつかむや氏、バスに飛び乗り「間に合った」。揺られて家へ帰った▼戻ったら家にカブ号がない。鍵はポケットにある。すわっ盗難か!。後の展開は読者で。(仲間清隆)

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