ぶざま岳に看板設置 遭難多発で注意喚起
市や消防など
ことし5月と8月に合わせて3件4人の遭難事故が発生している於茂山系の西端に位置する「ぶざま岳」(標高322㍍)に1日、石垣市や市消防、八重山署などの職員らが登山者へ遭難に対する注意喚起を促す看板などを設置した。
ぶざま岳には、山頂付近に川平湾を一望できる岩場の通称「川平湾絶景テラス」があることから登山者が後を絶たず、ことし5月には男女2人、8月には2件で男女各1人が遭難している。
市農政経済課の担当者は「市では登山を想定していない。登山道も整備されておらず、遭難防止や人命保護の観点から入林することは控えてほしい」と呼び掛けている。
市内では8月に観光の親子2人が野底岳で遭難したほか、7月には野底岳で男性1人が死亡するなど事故が続いている。
市によると、SNSなどで石垣島の絶景ポイントが簡単に検索できることに加え、新型コロナウイルスの影響で密を避けることのできるレジャーとして登山が人気になっているという。
沖縄の山は標高が低いことから軽装で気軽に山歩きができる一方で、登山道が整備されていないことから遭難が相次いでいるとみられる。
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