尖閣の新標柱が完成 情報発信センター設置へ
- 2021年08月24日
- 地域・教育
石垣市
昨年10月に尖閣諸島の字名を「字登野城尖閣2392番地」に変更した石垣市は23日、石垣島産御影石を使った新たな行政標柱をユーグレナ石垣港離島ターミナル2階で披露した。今後、行政手続きの一環として国に尖閣諸島上陸申請を行う。国の許認可を待つ間、年末以降に同2階に設置予定の「市尖閣諸島情報発信センター」(仮称)で展示する。
標柱は「八重山尖閣諸島」と島名が刻まれ、裏面には住所が記されている。サイズは高さ108㌢、横30㌢、奥行き18㌢で魚釣島、南小島、北小島、久場島、大正島の5島に建立する予定。開拓の歴史がある魚釣島には縦100㌢、横60㌢、奥行き10㌢の表示版も設置する。彫刻の文字は市出身の書道家、茅原南龍氏が手掛けた。
市によると具体的な申請・上陸スケジュールは今後検討する。尖閣諸島の資料を展示する情報発信センター設置に向けては市議会9月定例会に補正予算案を計上する。標柱は各島に設置するまでの間、同センターで展示する。
中山義隆市長は報道陣に対し「石垣市の行政区域であることと字名変更に至った経緯も末代に伝えていける」と意義を述べ、国には「新たに領土を主張するわけではない。事務的な業務と認めてほしい」と話した。
尖閣諸島の行政標柱をめぐっては1969年、当時の石垣喜興市長が上陸して標柱を建立している。字名変更に伴い市は昨年12月、尖閣諸島への活用を目的としたふるさと納税の受付を開始。同制度を活用して約200万円で新標柱を造った。
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