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「沖縄スギ」養殖開始 池田さん、収益向上に期待

本部町から届いた沖縄スギの稚魚をいけすに放流する池田元さん=13日午後、八島町

本部町から届いた沖縄スギの稚魚をいけすに放流する池田元さん=13日午後、八島町

沖縄スギの稚魚

八重山初

 石垣市八島町でヤイトハタ、シャコガイの養殖などを行っている池田元さん(73)が13日、「沖縄スギ」の養殖を八重山で初めてスタートさせた。沖縄スギは成長が早く約1年での出荷が可能であることから池田さんは「安定した漁業の確立と収益向上につながる」と期待している。

 スギはスズキ目スギ科スギ属の魚で東部太平洋を除く全世界の暖海に分布する。コバンザメ類と近縁といわれ、サメやオニイトマキエイなどの大型種に寄り添って遊泳する習性がある。

 種苗生産や養殖はテキサスや北米カリブ海沿いの研究機関でスタート。県では1997年ごろに台湾を経由して導入された。その後、県産種苗の供給を望む声が高まり、本部町の県栽培漁業センターで2001年から生産している。

 新型コロナの影響でヤイトハタの出荷が滞っていることから池田さんは八重山でのスギ養殖を考案。同センターから体長約14㌢の稚魚1000尾を取り寄せた。

 特徴は生産効率の高さ。県八重山農林水産振興センターによると体重10㌘のスギ種苗を4月から養殖し始めた場合、翌年3月には3・5㌔に達する。出荷まで約2年かかるヤイトハタに比べ「1年単位で出荷できる理想的」な魚となる。

 同日午後、本部町から輸送された稚魚入りのタンクが八島の養殖場に搬入。稚魚が縦、横2.5㍍、深さ3㍍のいけすに放流された。池田さんはマグロのアラなどをエサに育てていく。出荷は島内向けを予定している。

 搬入を終えた池田さんは「1年先が楽しみ」と笑顔を見せ「コロナ以前はヤイトハタ一本でできたがもう太刀打ちできない。安定した漁業経営が広がるきっかけとなれば」と可能性を見据えた。

 漁港水産班の松尾和彦主任技師によると「脂のりも良く味もおいしい。ぷりぷりとした歯応えも特徴的」という。大手回転ずしチェーンでも期間限定発売されていることを挙げ、「需要もコンスタントにある。今後収益が上がることに期待したい」と語った。

  • タグ: 沖縄スギ池田元
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