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19日に実施設計入札へ 公害防止協定見直し未完了

公害防止協定見直しへの対応に不信感を募らせる周辺地区の館長ら(右側)=10日午後、市役所会議室

公害防止協定見直しへの対応に不信感を募らせる周辺地区の館長ら(右側)=10日午後、市役所会議室

住民「順番が逆」と反発 石垣市焼却炉改修工事

 石垣市はクリーンセンター(ごみ焼却施設)の改修に向けた実施設計入札を19日に行うことが分かった。補助率(3分の2)の高い防衛省予算を活用して設計から改修まで行い、廃プラスチック類を混焼させる予定だが、廃プラを燃やさないとする周辺3地区との公害防止協定の見直しは完了しておらず、地域からは「順番が逆だ」と反発が挙がっている。

 廃プラ混焼に向けた改修工事をめぐり、市は2018年度から公害防止協定の見直し作業を進め、これまで積み重ねてきた協議でおおむね了承を得ていた。

 ところが、改修事業では陸上自衛隊駐屯地建設に伴う初の防衛省予算として民生安定助成金が活用されることがことし6月に判明。今年度当初予算に計上されていたが、市議会も「民生安定施設の助成金」とのみ説明を受けたため、防衛省予算とは認識していなかった。

 3地区のうち、特に嵩田地区は公民館決議で平得大俣への陸自配備計画に反対していることから、6月まで防衛省予算活用が明らかになっていなかったことに不信感を募らせている。

 3地区の代表らが10日、市役所を訪れ、天久朝仁市民保健部長と大城智一朗環境課長らと面談。公害防止協定の見直しと協定に伴う要望事項への対応、防衛省予算活用の経緯、廃プラ混焼の実験結果などについて住民に説明するよう求めた。

 嵩田公民館の芳沢端保館長は「地域の事情を分かっているのになぜ防衛省予算を使うのか。住民は相当反発している。今までうまくいっていたのに問題が出てきた。協定の見直しをせずに実施設計の入札をするのは論外だ。協定の見直しを住民が嫌と言ったらどうなるのか。外堀を埋められている気分だ」と不快感をあらわ。

 協定の見直し作業に関わった名蔵公民館の上地正人元館長も「協定見直しを進めているのに入札を行うのは順番が逆。突っ走っている気がする」と疑問視した。

 防衛省予算の活用について大城課長は「議会への説明でもこれまでも特段どこの省庁から予算が出るとの説明を行っていなかったので、その理解で普段通りの説明した。決して隠していたわけではない。あまり経験がなかったということに関してはおわび申し上げる部分もある」と釈明。近く説明会を開催する意向を伝えた。

  • タグ: 石垣市クリーンセンター
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