地元 歓喜に沸く
- 2021年08月08日
- スポーツ
八重山勢初の五輪ゴールドメダリスト誕生に、地元石垣島は歓喜に沸いた。八重山出身五輪選手は、2012年ロンドンの新城幸也選手(自転車ロードレース)が初。平良海馬投手は9年の時を経て八重山スポーツ史に新たな1ページを刻んだ。小中高時代の恩師や同級生らは、テレビに映るメダルをかけた平良投手に万感の思いを寄せた。
平良投手が小学校時代に所属した真喜良サンウェーブの髙良真助監督は「島からの五輪出場やメダル獲得は遠いものだった。その夢を海馬が現実にしてくれた」と感慨深げ。「野球以外の子どもたちにもメダルを見せてほしい」と帰省が待ち遠しい。
出身校の石垣中学校の入嵩西義晴校長は「小さな島からメダリストになるのはすごい。夢や希望を与える存在。可能性を信じやるべき努力をすれば花開くことを示してくれた」とたたえた。
真喜良小出身で八重山ポニーズで野球に励んでいる石田壱樹君(13)は「同じチームの先輩として希望とインパクトを与えてくれる。一球一球に力を込めて空振りをとる姿、強打者でも怖がらずに抑えるところは尊敬する」と憧れのまなざし。「ポニーズのメンバーも海馬先輩に近づけるよう練習を頑張っている。来年は全国大会で戦えるチームになりたい」と夢を膨らませた。
友人2人とテレビ観戦した小中高チームメートの大濵進一郎さん(21)は「信じられない」と現実味がない様子。前日に「大一番頑張ってな」とメッセージを送ると、平良投手から「コロナ気をつけて。仕事頑張ってな」と返信があったといい、「いつものやりとりだったがうれしい。幼なじみとして誇りに思う」と胸を張った。
八重山野球連盟の前泊正純会長(70)は「八重山勢初の快挙。マウンドでの堂々とした姿や度胸満点の投球内容はこれからも伸びしろを感じさせてくれた」と喜んだ。
自宅で観戦した八商工時代の監督、伊志嶺吉盛さん(67)は「自分の教え子から金メダリストが出て感動している。海馬の活躍は石垣島の子どもたちに勇気を与えてくれた。本当にありがとう」と祝福。
一方、「2試合に登板して世界のレベルの高さと1球の怖さを身にしみて感じたと思う。決勝で投げてほしかったが、使ってもらえなかった原因は本人が分かっているはず。今後、自分の野球を突き詰め、レベルアップにつなげてほしい」とさらなる飛躍を期待した。
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