現町政に審判 きょう投開票
- 2021年08月08日
- 政治・行政
【与那国】現町政の継承を訴える前町議会議長の前西原武三氏(67)=自民公認、公明推薦=、刷新を掲げる元町議の池間龍一氏(70)=無所属=と元議長の糸数健一氏(67)=無所属=の三つどもえで争われた町長選は8日、投開票が行われ、町民の審判が下る。早ければ午後9時ごろ当落が判明する見通し。(8面に関連)
今選挙は4期16年間の外間守吉町政の継承か刷新かが最大の焦点。経済振興、過疎化対策、自衛隊与那国駐屯地の増強などが争点となった。各候補者は現町政の評価や政策を巡って舌戦を展開、激しい集票合戦を繰り広げてきた。
前西原氏がI・Uターン強化での人口減少対策、池間氏は自衛隊駐屯地の増強反対、糸数氏は公平・公正な行政運営を主に訴えた。
前西原氏は外間氏の後継者として町議会与党が支援、糸数氏は17年選挙と同じく革新と保守系野党が擁立した。それぞれ町議3氏、同5氏から支持を得ている。池間氏は「第3の受け皿」を掲げた。
選挙戦では前西原氏と糸数氏で保守票を、糸数氏と池間氏で革新票を奪い合う格好となり、22年ぶりの三つどもえに各陣営は「読みにくい」と苦心した。
新型コロナウイルス感染確認で各陣営は従来の“どぶ板選挙”を自粛、遊説や演説、電話作戦での票固めに力を注いだ。
家族を含め約200票と言われる自衛隊票の行方が当落を左右すると言われ、前西原、糸数両氏は告示前から駐屯地前で出勤時間に合わせてつじ立ちするなど浸透を図ってきた。
台風9号の接近に伴い各陣営は期日前投票に注力した結果、前回選挙の期日前投票数を大幅に上回り、全体の投票率も上がる可能性がある。
町議補欠選挙も同時執行されており、前西原氏とセットの市成寿次氏(31)=久部良、漁業=と阪口源太氏(44)=比川、会社経営=の2氏が1議席を争う。
8日の投票は祖納の構造改善センター、久部良の多目的集会施設、比川の多目的集会施設で午前7時から午後7時まで。開票は構造改善センターで午後8時から行われる。
町選管によると当日有権者数は1326人(男727人、女599人)で前回の1343人(男740人、女603人)より17人減った。前回の投票率は92・93%だった。
期日前632人投票 前回26・89㌽上回る
【与那国】町長選の期日前投票は7日、町構造改善センターで238人(男131人、女107人)が投票した。4日間では632人(男351人、女281人)が投票し、当日有権者数1326人の47・66%に当たり、前回の20・77%(279人)を26・89㌽上回った。
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