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〝どぶ板〟を封印 初のコロナ下選挙

期日前投票所の入り口で有権者に配布されている記入用の鉛筆。使い終わると消毒される=4日午前、町構造改善センター

期日前投票所の入り口で有権者に配布されている記入用の鉛筆。使い終わると消毒される=4日午前、町構造改善センター

4日始まった、与那国町長選と町議補欠選の期日前投票=町構造改善センター

感染対策徹底 与那国町長選

 【与那国】八重山郡内ではこの1年、県議選と竹富町長選が相次いで無投票となっため、与那国町長選(8日投開票)が郡内初の新型コロナウイルス下での選挙となっている。各陣営は告示前の集会から検温、消毒、マスク配布と感染対策を徹底。立候補者は〝どぶ板選挙〟を封印、町民との接触を最小限にしている。

■総決起ピリピリ

 町内では当初、7月25日までに16歳以上の町民約7割が1回以上のワクチン接種を受ける予定だった。しかし、台風6号接近の影響で町は7月末のワクチン接種実施を1カ月延期。これに伴い400人以上の予約を順延し、集団免疫を獲得する時期もずれ込んだ。

 「消毒して下さい。このマスクを使って下さい」。

 7月末に行われた総決起大会。会場入り口に立つスタッフが感染防止対策を呼び掛けていた。会場から少し離れて様子を見ている人にも検温を求める徹底ぶり。女性スタッフは「会場には子どもや高齢者も来る。これで不安がある人も安心して来られるのではないか」と話した。

■スキンシップできず

 町長選は3日告示され、3人の争いが決定、5日間の短期決戦を展開している。選挙カーで各集落を飛び回り、ポイント演説で政策を訴えているが、有権者一人一人にじかに会って握手を求め支持を呼び掛ける“どぶ板選挙”を控えている。

 町民との接触が制限される初の選挙に、ある候補者は「握手もだが、どぶ板選挙をしようにもできない。大変な時に選挙がかち合った」と語る一方、「普段の付き合いが重要。まっとうな生き方をしていることが大事だ」とポイントを挙げた。

■投票所も様変わり

 4日から始まった期日前投票所もコロナ禍で様変わりしている。

 町選挙管理委員会は入場時に手指を消毒させ、入り口で1人に1本の鉛筆を配布。通常だと、候補者名を書き込む投票記載所で使い回しするが、今回は投票後に回収し、選管スタッフが消毒をして再び配っている。投票所を訪れた女性有権者は「ここまでやるのか」と驚いた。

 さらに有権者同士の密を回避するため、町長選と町議補選の投票エリアでは入場者を1人に限定している。

 町選管は、投開日の8日に3集落に開設する投票所でも、同様の感染対策を実施する。

■期日前投票スタート 町長選、初日117人投票

 【与那国】前西原武三氏(67)、池間龍一氏(70)、糸数健一氏(67)の新人3氏で争われている町長選の期日前投票が4日、祖納の構造改善センターで始まった。初日は全有権者(8月2日現在)1326人(男727人、女599人)の8.82%に当たる117人(男85人、女32人)が投票した。

 期日前投票は7日までの4日間、午前8時30分から午後8時まで行われる。初日は午前中から有権者が来場し、一足早く町長選と町議選の候補者に一票を投じた。

 祖納に住む60代男性は「行政は透明であってほしい」、40代男性は「町がより良くなってほしい」とそれぞれ話した。

 会場となっている構造改善センターの玄関ドアには、町選管が公職選挙法の条文を張り出し、第52条をマーカーや赤字で強調している。同条は「投票の秘密保持」の項目で、投票先の候補者氏名を陳述する義務はないとするもの。

 会場には警察官1人が常駐、定期的に同センターの施設外周を巡回した。

 17年の前回選挙では、4日間の期日前投票で当日有権者数の20.77%に当たる279人が投票した。

  • タグ: 与那国町長選
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