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前回の東京五輪が開かれたのは1964年。…

 前回の東京五輪が開かれたのは1964年。八重山はこのとき、ある意味で別世界だったのではないか▼同年9月7日、聖火が台北から空路で那覇に運ばれ、日本の聖火リレーは沖縄から始まった。県紙が発行したその日の夕刊には「日の丸かきわけ第一走者」「日の丸に埋まる空港」との見出しが付いている。聖火を迎える空港も、リレーの沿道も、「日の丸」だ▼8年後に沖縄の施政権が返還されるというタイミング。ドラマか映画かと思わせる光景が発生したのは沖縄本島である。この時の聖火は八重山には来ていない▼東京五輪をめぐり、八重山と本島とでは違う世界が広がっていた。65歳以上の世代の読者のみなさんには、もしかしたら今も肌感覚として残っている何かがあるのかもしれない▼違う世界は、もうひとつあった。与那国島である。台湾のテレビ局が発する電波で競技を見る人たちがいたのである。五輪を見たいという熱と、台湾との地理的な近さが、電波の受け渡しを実現させた▼57年前、東京五輪は実にまちまちなスタイルで迎えられていた。その体験や記憶は「復帰」や「テレビ」というワードから読み解くと分かりやすい。では、今回のオリパラは後々どう語られ、八重山に何を残すのか。複数のアンテナを立てておかなければと思う。(松田良孝)

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