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世界自然遺産 責任ある観光を推進 YVB

世界自然遺産登録を見据え西表島観光の在り方について情報共有する説明会が開かれた=21日午前、ANAインターコンチネンタル石垣リゾート

世界自然遺産登録を見据え西表島観光の在り方について情報共有する説明会が開かれた=21日午前、ANAインターコンチネンタル石垣リゾート

「責任ある観光」を推進していく考えを示した通事太一郎室長=21日午前、ANAインターコンチネンタル石垣リゾート

竹富町、受け入れ方針説明 登録見据え業者と情報共有

 西表島の世界自然遺産登録を見据え、今後の西表島観光の在り方について情報を共有する説明会(八重山ビジターズビューロー主催)が21日、石垣市内ホテルで開かれた。町世界遺産推進室の通事太一郎室長は、観光客を受け入れる地元側の考えとして、観光客が島の自然環境、文化、住民生活などに与える影響に責任を持つ「レスポンシブル・ツーリズム」を推進することを強調。対面・オンラインで参加した市内事業者ら約60人に町の方針を県内外に広め、取り組みへの参画を求めた。

 新型コロナウイルスの流行以前、西表はオーバーツーリズムが起きることも多々あった。遺産登録でさらなる観光客の増加に伴い、自然環境の過剰利用や住民生活への悪影響が懸念されている。

 町は、地元や関係機関と連携して自然利用の適正化を図るため、島に入る観光客の総量規制、公認の観光ガイド免許制度、利用フィールドの立ち入り制限実施の運用を説明。

 責任ある観光に実効性を持たせるため▽各枠組み(法律・条例・計画・構想)に沿った商品の造成と販売▽観光案内人免許を取得しているガイドの積極的な利用▽事業者側の新型コロナウイルス感染症対策ガイドラインの確認▽民間救急システムを活用した安心プラン▽環境を守る活動への協力を商品化▽対外的にしっかりとした情報提供―などを提案。

 特に情報提供を重視し、「もし誘客側が世界遺産のネームバリューを使うのならば、送客側、受け入れ側も含めて西表はそういう島だとインフォメーションすることが大事。観光することで地域に負荷をかけていることを理解し、行動一つ一つが自然遺産を守ることだと認識していただきたい」と理解を求め、「秩序を持った責任ある観光客になることで受け入れ側に歓迎され、長い関係性につながっていく」と新たな観光理念を説いた。

 西表自然保護官事務所の竹中康進上席自然保護官はオンラインで出席。世界中で西表島だけに生息するイリオモテヤマネコの生態を中心に、島の生物多様性がユネスコの諮問機関に評価されているとし、「世界から価値を認められることはすごいことだが、登録されれば今後は国として島の生物多様性を守っていく責任が生じる。皆さんの協力を得ていろいろな問題を解決していきたい」と来場者に呼び掛けた。

  • タグ: 世界自然遺産八重山ビジターズビューロー
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