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誰かが亡くなったの。40年ほど前…

 誰かが亡くなったの。40年ほど前、本土の凧上げ大会で八重山の伝統凧ピキダーを揚げていたら、回りから問われて困った▼ピキダーは紙をすかして細やかな竹の骨組みを見せるのが特徴で絵が無い。本土ではピキダーのような真っ白な凧(たこ)を「しら(白)凧」または「弔い凧」と呼んで、人が亡くなった時に上げる習わしだと教わった▼先日、八重山凧愛好会の村本利三さんが亡くなった。日本の凧のなかでも珍しい与那国独特の「複葉飛行機凧」作りの名手で空に貼り付いたように静止して上がる▼押しなべて八重山の凧は静止して上がるのが最大の自慢。村本さんは、与那国凧で培った静止の技術に工夫を加えて、2015年の日本の凧の会主催の全国大会で日本の凧の会会長賞を受賞した。その凧は鹿児島県の坂上治比己さんが所有、現在は石垣在の愛好家が預かっている▼気象台OBで、叙勲の栄にもあずかった村本さんは八重山凧愛好会の凧上げの日の天気を予測し風を読む男として頼られ、地域の子どもたちからは野球の指導者として慕われていた▼毎月最後の日曜日に凧揚げしている八重山凧愛好会ではコロナ緊急事態宣言渦中ではあるが、村本さんの供養とコロナ終息を願って25日、緑地公園でささやかな凧揚げを行う。与那国凧は永遠です。合掌。(仲間清隆)

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