9月上旬に大規模イベント ワクチン接種率7割で
中山義隆石垣市長は16日、8月19日の新型コロナウイルスワクチン集団接種終了までに対象者の7割が2回目接種を終えた場合に市民向け大規模イベント(仮称・石垣市集団免疫記念イベント)を開催すると発表した。市役所で会見し、「経済活動再開のスタートとしたい」と述べた。9月上旬をメドに南ぬ浜町緑地で5000人規模を想定。入場の際にワクチン接種者には済み証の提示、未接種者には当日会場で行う抗原検査による陰性証明を求める。
市によると、今月9日開始の一般接種は35~64歳の予約率が現在6割超。20日までは19~34歳に接種券が届く予定となっていることから、今後さらなる接種の推進を期待する。
中山市長は「一般的に集団免疫の目安とされる約7割の方が2回の接種を完了すれば、観光客の受け入れや飲食店の営業など市民生活や経済活動などを再始動する準備が整うものと考えている」と述べた。
イベントでは屋台や出店での島産食材を活用した飲食の販売、音楽イベント、花火などを検討している。「その時点で求められる感染対策をしっかりとった上で開催する」とした。
入場者のうちワクチン接種対象の12歳以上には抗原検査による陰性証明を求める一方、12歳未満については保護者が2回接種か抗原検査陰性であれば認める。
一方、従来株に比べて極めて感染力が強いと言われるデルタ株の感染が全国で拡大していることから、「本市への移入、拡大の可能性も高いと考えられる。ぜひ早期の接種を検討してもらいたい」と促した。接種対象者の75%分のワクチン量を確保しており、「希望者全員に打てると思う」との見通しを示した。
■「感染リスク非常に低い」中山市長
石垣市集団免疫記念イベント(仮称)の実施をめぐっては報道陣から感染リスクなどについて質問が相次いだが、中山義隆市長は「感染リスクは非常に低い」「医療関係者からも理解を頂いた」と述べた。
中山市長は「ワクチンを打った人同士はほとんど感染がなく、感染しても重症化しない。感染リスクは非常に低くなる」と説明。市医療コーディネーターの境田康二かりゆし病院長や八重山地区医師会の上原秀政会長、八重山病院医師らにも確認したことを明らかにし、「接種率が70%を超える状況で、会場入り口でも抗原検査をすれば、大きな問題はないということだった」とした。
一方、ワクチン接種の有無に差別につながる懸念があることについても「ワクチンを打った人だけのイベントではなく、体の事情で打てない、打たない人も抗原検査という代替えがあるので差別にはつながらない」とした。
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