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書き入れ時を再直撃 緊急事態宣言再延長

東京をはじめ全国で緊急事態宣言が解除された後、活気を取り戻した八重山観光=2021年3月27日(資料写真)

東京をはじめ全国で緊急事態宣言が解除された後、活気を取り戻した八重山観光=2021年3月27日(資料写真)

夏の観光複雑、不満募る 「長い」「成り立たない」「状況みて解除を」

 政府は8日、沖縄に出されていた11日を期限とする「緊急事態宣言」の再延長を決めた。期限は8月22日まで。5月23日の発令から3カ月にも及ぶ事態へと発展した。同時に八重山への観光客の大半を占める東京は「まん延防止等重点措置」から12日以降、緊急事態宣言へ格上げ。6月後半から観光客が戻り始め、夏休みに向けて書き入れ時を迎える島の観光を再び直撃した。

■宿泊施設

 市街地のホテルではビジネス客からは、すでにキャンセルの連絡が入りだしているといい担当者は「前回の延期の時と同様に少し遅れて一般観光客からのキャンセルが出てくると思う」と話した。

 市観光交流協会の高橋秀明副会長は「宣言延長は観光業として死活問題だ。これから迎えるハイシーズンの宣言は痛い。あす以降キャンセルが増える可能性がある。国には状況を見た上でまん延防止措置への移行か宣言解除してほしい」と訴える。

■レジャー関連

 八重山ダイビング協会の安谷屋正和会長は「つぶれる業者が出てくるのでは」と危惧。「協会としても営業をやめてねとは言えない状況。市がPCRを受けた人にパスポートを発行していることなどを案内して、安心して利用してもらえるようアピールしていきたい」と話した。

 川平湾にあるグラスボート事業所の担当者は「12日以降は結構予約が入っていて、今のところキャンセルは入っていない」と説明。「補償がないから開けざるを得ない。同業者がひしめき合う中で、うちだけ閉めるというわけにもいかない」と複雑な胸の内を話した。

■交 通

 市内のタクシー運転手の70代男性は、5月23日から続く緊急事態宣言に「長い。人がいないから頑張りようがない」とため息。「最近は観光客も増えていたが、宣言が出ると東京から人が入ってこなくなる。従うしかないが生活が厳しい」と声を落とした。

■土産店

 最盛期は1日4000人近くが到着した南ぬ島石垣空港。現在は1500人前後で推移。土産品店の従業員は「2月ごろが過去最低だった。それに比べると少し上向きになってきたところ。タイミングが悪い」と表情を曇らせ「これからどうなるか全く読めない」と不安を口にした。

■離 島

 小浜島でレンタサイクル店を経営する50代男性は「前が見えず諦めている。経済回復の兆しはこれで見えなくなった」と声を落とし「客は来てほしいが、ウイルスを持ち込まれる可能性もある。住民の命を考えると来島を控えてもらった方がいいが、そうなると成り立たない」と複雑な心境を語った。

 西表島で民宿業を営む70代男性は「緊急事態宣言が延びたのは痛手だが、回復の兆しが見えないことが問題」といい「東京に宣言が出ても往来する観光客はいる。規制をかけるなりしなければ、宣言を出す意味はない」と収まらないコロナ禍に不満を募らせた。

  • タグ: 新型コロナウイルス緊急事態宣言再延長
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