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どんぶらこと海を渡り、アメリカ大陸西岸から…

 どんぶらこと海を渡り、アメリカ大陸西岸から南太平洋にたどりついた植物のタネがあるそうだ。マングローブである▼名蔵川河口のアンパルなど八重山でもおなじみのマングローブ。胎生種子と呼ばれるタネのようなものが海を漂い、すみかを広げる▼マングローブ林は台湾にもあり、タネがゆらゆらと八重山との間を行き来しているのかなとイメージするのは楽しい。それが太平洋の海原をぷかぷかとなると、さすがに思い及ばない▼琉球大学熱帯生物圏研究センターの梶田忠教授(マングローブ学)らが参加する同大と京都大学の研究グループが突き止めたところによると、マングローブの一種であるヤエヤマヒルギの仲間は1100万年前に2つのグループに分かれた後、地球を反対周りで広がりながら南太平洋で再び交じり合ったそうだ。この移動のなかでタネは太平洋を渡っていた▼研究成果が掲載された国際誌「サイエンティフィック・リポーツ」のオンライン版には地図が掲載され、ヤエヤマヒルギを採取した場所が東西に並ぶ。岸を見つけるたびに根を下ろすというタネの営みの繰り返しが見えるようだ▼八重山の島々は海で結ばれている。今回の研究はこの結びの海のスケール感を広げ、地球儀のなかに八重山を探す視野を思い出させてくれる。 (松田良孝)

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