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西表で動物診療開始 どうぶつたちの病院

専用車両「アニマルモバイルクリニック」内での手術風景(NPO法人どうぶつたちの病院沖縄提供)

専用車両「アニマルモバイルクリニック」内での手術風景(NPO法人どうぶつたちの病院沖縄提供)

専用車両の披露会で移動型動物診療に期待を寄せる関係者ら=6日午前、竹富町仮庁舎敷地内

専用車輌で各島巡回 ヤマネコ救護も

 NPO法人どうぶつたちの病院沖縄(長嶺隆理事長)運営の移動型動物診療が1日から西表島で行われている。診療に必要な医療機器を搭載した専用車両「アニマルモバイルクリニック」が動物医療過疎地域に出向き、獣医師や動物看護師が往診する初の試み。各島も定期的に巡回する予定だ。イリオモテヤマネコやカンムリワシなど希少野生動物の救護にも取り組む。

 「医療過疎地域に適切な動物医療を届けたい」。同法人の思いに共感した豊田通商㈱(名古屋市)が車両を提供し、緑の森動物病院(北海道旭川市)が診療体制をサポートして実現した。

 車内には血液検査機器、麻酔器、酸素吸入器、心電図モニターなどを完備。運行エリア周辺に住む犬や猫などのペットオーナーを対象に車内で診療、治療、薬品の処方を行う。手術も可能。

 動物医療環境のない地域では▽予防が行き届かないことによる感染症のまん延▽繁殖制限がされていないことによる多頭飼育崩壊▽野良猫や野良犬の増加―などが懸念され、さらにはふん尿や鳴き声による生活面への被害、イリオモテヤマネコへの感染症の伝搬、犬や猫による野生動物の補食被害などの問題につながる恐れも。

 こうした課題を解決する手段としてモバイルクリニックが考案された。どうぶつたちの病院西表には中西真紀子獣医師(院長)、廣瀬布有子獣医師、水野早紀動物看護師の3人が配属されている。

 6日には町役場仮庁舎敷地内で専用車両の披露会があり、中西院長は「まずは西表で動物病院の役割を知ってもらいたい。町内の島々を定期的に回って診療を充実させたい」、水野看護師も「石垣島まで連れて行っていて不便だったと思うが、これを解消できたらうれしい。ペットのために全力を尽くしたい」と意気込みを語った。

 長嶺理事長は「動物医療を提供することでペットとの共生社会づくりに貢献できるよう取り組んでいきたい」としている。

 町は、西表島に適用している猫飼養条例を来年4月から町内全域に拡大する予定。西大舛髙旬町長は「移動型の動物医療診療所を配置したことに感謝したい。各離島での診療にも協力をお願いしたい」と期待。各島への車両輸送費について補助する考えも示した。

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