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春の叙勲 八重山関係2人受章

篠原武夫氏

篠原武夫氏

高嶺幸子氏

篠原武夫氏、高嶺幸子氏

 政府は29日付で、2021年春の叙勲受章者を発表した。八重山関係者では琉球大学名誉教授の篠原武夫氏(80)=石垣市大川出身・浦添市在住=が教育研究功労で瑞宝中綬章、行政相談委員の高嶺幸子氏(73)=新川=が行政相談功労で瑞宝双光章を受章する。県内からは計38人。

 

■瑞宝中綬章=篠原武夫氏(80)教育研究功労 沖縄林学発展に寄与

 八重山農林高校、琉球大学を卒業後、九州大学大学院を経て1971年に琉大農学部林学科講師に。73年に助教授となり、74年に九州大で農学博士号を取得した。76年には東南アジアとオセアニアの6カ国で1年間、在外研修も行った。88年に琉大教授、2007年に同名誉教授に就いた。

 森林政策学や林業経済学分野で沖縄・東南アジアを主に研究。島しょと本土、南方地域の林業の発展過程や林野制度、問題点などを比較研究の視点から解明し、林学の発展に貢献した。

 著書「亜熱帯地域の沖縄林業の歩み」で第10回沖縄研究奨励賞を受賞。戦後林業の体系的研究を記した「東南アジア・オセアニアの林業」は学会から高く評価された。

 研究以外では1989年に「沖縄戦強制疎開マラリア犠牲者援護会」を結成して国に補償を求め、3億円の慰藉事業で八重山平和祈念館建設と慰霊碑建立を実現。2009年に市制施行62周年特別表彰を受けた。

 「一生懸命研究してきた。栄誉ある叙勲を頂けてうれしい」と喜び、戦争マラリア関連では「遺族会には後継者の掘り起こしや平和を守る活動を地道に続けてほしい」と期待した。

 

■瑞宝双光章=高嶺幸子氏(73)行政相談功労 「社会貢献」続けて20年

 ㈲みね屋の代表取締役を務めるなど長年織物に向き合ってきたが、石垣市から依頼を受けたのをきっかけに「社会貢献」の思いで2001年から行政相談委員の道へ。住民の相談に親身になって耳を傾け、関係行政機関へつなぐ地道な活動を20年間続けている。

 これまでに県立八重山病院の巡回バス廃止に対する苦情や国道からの雨水流入に悩んでいる住民の苦情などを解決。道路照明灯の修繕要請も行うなど住民生活の向上に貢献した。

 相談内容は、保育所入所や納税に関することなど多岐にわたる。「どこに行けばいいか分からない」という相談者に寄り添って担当機関へと導いた。「個々人の悩みをつなげられたことがうれしい」と振り返る。

 受章に「夢にも思わなかった。10年以上継続する委員は少なく、長く続けてきたご褒美かな」とほほ笑む。

 ことしは相談員歴20年の節目。「今回は制度認知のための受章」と位置付ける。「利用すれば救われる制度。多くの人に知ってもらいたい。悩みは抱え込まず誰かに話してほしい。私の力は微々たるものだが、相談は必ず行政につなげる」と思いは強い。

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