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冨里さんに黄綬褒章 永年の郵便集配業務精励

30年間の郵便配送業務を振り返る冨里さん=西表島上原の自宅

30年間の郵便配送業務を振り返る冨里さん=西表島上原の自宅

春の褒章

 政府は2021年春の褒章受章者を28日付で発表した。八重山からは、1991(平成3)年4月から郵便集配業務に精励している郵便集配受託者の冨里保雄さん(64)=竹富町西表島字上原=が黄綬褒章を受けた。県内からは黄綬3人、藍綬6人が受章した。

 西表島上原から鳩間島へ小型の郵便船で荷物を運び、住民に届けて30年。土日・祝日も休みなく船を走らせる。「島のおじぃやおばぁに会うのが楽しみ。ココウラサー(ありがとう)と、喜ぶ顔を見るのが何よりも励みになる」とやりがいを語る。

 産まれは鳩間島。34歳のころ、郵便集配業務をしていた伯父の故・通事力さんから後継の打診を受け、「島のために」と土木業からの転職。漁業や農業を兼務しながら現在に至る。

 郵便物は、石垣から定期船で西表島郵便局(祖納地区)に運び込まれる。そこで鳩間行きの荷物を仕分けし、郵便船に載せかえる。約40世帯が暮らす鳩間島。片道6㌔の距離を20分かけて船でわたる。各世帯へ配送後、島の簡易郵便局で郵便物を回収する。30年を振り返り「住民皆さんの笑顔に支えられ、ここまで続けられた」と感謝。

 冬場、海上のしけで鳩間航路の定期船が欠航する中でも郵便船のかじを握り、郵便物を届ける。「台風の時以外は休まないよ」と自信と誇りをもつ。欠航が続く時期は、チャーター船の役割も担い島民を上原港まで運ぶ。物資の運搬だけでなく〝島民の足〟として重宝されている。

 「(褒章は)まだ早いかなと思ったが、これからも島民のために体力が続く限りがんばりたい」と現役にこだわり続ける。

  • タグ: 春の褒章冨里保雄さん
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