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防災ラジオ無償貸与へ 緊急情報、迅速確実に

石垣市が無償貸与する緊急告知防災ラジオ。市自主防災会連絡協議会総会で説明があった=19日夜、市役所会議室

石垣市が無償貸与する緊急告知防災ラジオ。市自主防災会連絡協議会総会で説明があった=19日夜、市役所会議室

石垣市

 電源オフ時でも自動起動し緊急放送ができる緊急告知防災ラジオについて石垣市が無償貸与の申請受け付けを開始した。災害時に手助けが必要な要援護者など災害弱者と地域防災を担う公民館長・自主防災会長らに貸与し、防災情報を迅速・確実に伝達するための手段を確保する。今後、各地域と連携して地区防災計画を策定し、災害時の共助に生かす。

 防災ラジオでは、市と市消防本部が電源オフ時のほか他局放送時でも割り込んで放送できる。放送内容は▽自然災害や火災の発生など地域内の全員に必ず伝えなければならない「緊急放送」▽行政・地域・サークルのお知らせなど緊急性のない情報を伝える「一般放送」―の二つ。要援護者や高齢者ら指定したグループ向けにも告知放送が可能となっている。

 緊急放送時には三つの緊急灯ランプが点滅、音量調整にかかわらず大音量で放送を行う。聞き逃した場合でも、聞き直しボタンで再生が可能。電池の残量表示機能も有している。

 通常時は一般のAM/FMラジオとして使用でき、高齢者が操作しやすいようボタンで各局を選択できるようになっている。

 市は緊急情報などの伝達手段として防災無線やエリアメール、ラインなどを有しているが、台風時には防災無線が聞き取れない。2019年9月には台風という天災と光ケーブル切断という人災が重なって大規模通信障害を起こしたこともあるため、防災ラジオを導入することに。

 ラジオは857台。消防庁から300台の貸与を受け、単費とまちづくり支援基金(ふるさと納税)で557台を購入した。

 無償貸与の対象者はほかに75歳以上のみで構成される世帯、身体障害者手帳(視覚障害、聴覚障害、肢体不自由の1級から2級まで)所持者がいる世帯、民生委員、防災関係機関、学校など。聴覚障がい者用の文字表示板付きラジオを結い心センターと市健康福祉センターに各1台配置した。今後は個人への拡大を目指す。

 市は、一般市民向けに時価より低い価額で譲渡する有償配布も想定しており、「最終的には一家に1台を目指したい」(防災危機管理課)としている。

 災害弱者への貸与については公民館や自主防災会の役員を通して配布したい考え。役員が地域の実情を把握することで災害時に迅速な避難誘導につなげる狙いがある。来月にはエリア別に地区防災計画説明会を開催し、災害弱者の避難誘導方法などの検討を開始する。併せて防災ラジオを役員らに届け、申請のあった世帯への引き渡しに協力を求める。

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