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「させていただく」。今や「敬意のインフレ」…

 「させていただく」。今や「敬意のインフレ」とまで呼ばれる過剰敬語の典型だ。一国の総理大臣から全国津々浦々、TVCMに至るまで耳にしない日はない▼言葉は生きもの。はやりすたりに目くじら立てるつもりはないが、このフレーズだけは居心地が悪い。もとをただせば「させていただく」は、相手の許可を得たうえで、なお敬意を払う表現という▼ただ、現在のように乱発されると敬意を払うというより、とりあえず使っておけば丁寧で問題ないと捉えられている▼菅首相の例。新型コロナ感染対策で「最大限努力させていただきます」との発言。謙虚に聞こえても努力は誰かの許可を得てするものじゃなく、自発的にするもの。「最大限努力します」と断言するほうが、国民に強いメッセージとして伝わるはずなのに▼ついでに言えば、首相には「~というふうに思います」と「~じゃないでしょうか」という話法もある。どちらも断言を避け、他者に判断を委ねる印象だ。官房長官当時、「粛々と」断言したのとは大違い▼全体像が姿を現した石垣市役所新庁舎。瓦ぶき工事も進んでいるが、どう見ても伝統的な赤瓦の色ではなくピンクっぽい。これも「ピンク瓦にさせていただきました」と言うんだろうか。灼熱(しゃくねつ)の日差しに焼けて、早く赤くなればいい。 (慶田盛伸)

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