与野党で1議席争いか 町長選とセット戦術へ
- 2021年04月01日
- 政治・行政
【与那国】8月予定の町長選と同時執行される町議会議員補欠選挙に向け、各陣営の人選が進んでいる。町議会は、現職・前西原武三氏(67)の町長選出馬に伴い、1議席欠員となる見込み。与野党は1人ずつ擁立を模索しており、1議席を巡って2人が出馬する可能性がある。
町長選には現時点で、与党から議長・前西原氏、野党から元町議・糸数健一氏(67)、「保守以外の受け皿」を掲げる元町議・池間龍一氏(70)の新人3氏が名乗りを上げている。
補選では与野党ともに町長選とのセット戦術を前提とし、候補者2~3人程度に絞って調整中。2022年夏には町議選本選があるため、本選にも出馬する候補者の擁立を目指す。
前西原陣営によると、補選では2人の候補者を選考中。最短で3月17日にも決定する予定だったが、候補者が態度を保留したため持ち越した。
与党議員の1人は「2人のうちから確実に1人出す。4月15日以降の週で決まるだろう」と話す。前西原氏の政策発表と同じタイミングで候補者を発表する考えだ。
一方、糸数陣営も補選の人選を進めているが、「町長選一本にすべき」との声もあり、方針は固まっていない。補選の候補者は保守・革新問わず2~3人に声を掛けているという。
同陣営幹部は「補欠選も出したい。候補者の周りの票も取れるため、町長選で有利に働く。方向性は来週以降にも決まるだろう」と話す。
町長選への出馬を決めた池間氏の陣営には補選で候補者を出す予定はない。
補選は町長選の告示日10日前までに、前西原氏が町議を辞職すると執行される。町選挙管理委員会によると、9日の定例会で町長選の日程が決まる見通し。
町議会は定数10。現勢力は与党5野党5と同数だが、与党から議長を選出しているため野党多数となっている。
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