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識名さんに日本水産学奨励賞 サンゴの研究成果を評価

識名信也さん

識名信也さん

国立台湾海洋大学副教授 石垣市大川出身

 【基隆市】国立台湾海洋大学副教授(准教授)の識名信也さん(39)=石垣市大川出身=は、サンゴの精子と卵が作られる詳細なプロセスを明らかにする基礎研究の成果が評価され、日本水産学会の日本水産学奨励賞を受けることになった。識名さんは「研究はまだ基礎段階だが、将来的には、サンゴの増殖技術の効率化につながりうる」と話しており、八重山のサンゴ礁生態系の保全を行ううえでも期待されそうだ。

 父・安男さん(69)、母・真理子さん(67)の二男。登野城小学校、石垣第二中学校、八重山高校を経て、東京海洋大学で海洋科学技術博士の学位を取得した。国立台湾海洋大学では2010年4月から研究をスタートさせ、18年2月から現職。

 同賞は40歳以下の若手研究者が対象。29日に開かれる日本水産学会大会で、識名さんはオンラインで受賞講演を行うことになっている。例年同大会で行う授賞式は新型コロナウイルスの影響で取りやめとなった。

 識名さんの研究は、将来的には、有性生殖によるサンゴの増殖方法の確立につながりうるもの。現在行われている増殖方法に比べると、遺伝的な多様性の高いサンゴを人工的に増殖することが可能となり、識名さんは「サンゴが集団として遺伝的な多様性を確保できれば、急な寒暖の変化など環境の変動に適応しやすくなる」と話す。

 識名さんは「私の研究はまだ基礎段階で、今すぐサンゴの保全に役立つものではない」としたうえで、「将来的には、人工飼育のサンゴが精子や卵をつくる回数やタイミングをコントロールする技術の確立につながり、サンゴの種苗生産の効率化が可能になる」と話している。(松田良孝台湾通信員)

  • タグ: 識名信也日本水産学奨励賞国立台湾海洋大学
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