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団体客“与那国離れ”も 島内最大のホテル休館へ

4月1日からの全館休館を決めたアイランドホテル与那国=2月24日撮影、与那国島

4月1日からの全館休館を決めたアイランドホテル与那国=2月24日撮影、与那国島

早期再開と受け皿課題

 【与那国】町最大の宿泊施設「アイランドホテル与那国」が4月1日から無期限で休館することが3日までに分かった。同ホテルは長年、チャーター機で来島する団体客を受け入れてきた。同規模の施設が島内にないため、休館が長期化すると団体客の与那国離れを招く可能性もある。関係者は早期再開の解決策や、新たな受け皿を模索している。

■休館は1年間か

 アイランドホテル与那国は2008年に創業、客室数77室、宿泊可能人数247人で島内最大規模を誇る施設。多くの団体客の受け皿となっていた。

 休館情報は1月15日、ホームページ上で発表した。休館理由に新型コロナ感染拡大防止のため「お客様と従業員、地域の皆様の健康と安全を第一に考えた」としている。

 同ホテルを経営する㈱りゅうにちホールディングス(本社・浦添市)の担当者は再開の見通しについて「人の往来や観光の動きが回復して、スムーズに動くことが最低ライン。ことし中の再開も状況による」と話した。

 複数の関係者によると、同ホテルは好調だったGoToトラベルキャンペーンで人員を確保したものの、GoTo停止と緊急事態宣言で宿泊キャンセルが急増。赤字の膨らみが激しくなった。休館期間は約1年とみられている。

■チャーター便どうなる

 与那国島にチャーター機を就航させている㈱フジドリームエアラインズ(本部・静岡県)は休館情報を注視している。同社チャーター営業グループによると、アイランドホテル休館後における就航の方向性は固まっていない。

 同社は2016年度から与那国島へのチャーター機の就航を実施し、今年度で6年目。コロナ禍以前だと例年3月、約20便で1000人前後の団体客を運び、アイランドホテルを宿泊先としていた。

 チャーター機は80人乗りで、宿泊するとペア旅行で30~40室の確保が必要。今後、島内で同規模の宿泊施設の有無を調査するが、複数の宿泊施設に団体客を分けることも視野にある。担当者は「与那国には『日本最西端』という魅力があるので継続していきたい」と着地点を探る。

■早期再開に向け一手

 2日、与那国町と町観光協会、町商工会のメンバーは、同ホテルを経営する㈱りゅうにちホールディングスで意見交換した。結論として行政、関係団体、民間企業が連携した委員会などを設置、同ホテルの復活策を検討することでまとまった。

 町の上地常夫総務課長は「部屋数が多いホテルがなくなると、団体客がさばけずチャーターも仕掛けにくくなる」と観光客の減少を懸念。「委員会なりを立ち上げ、情報を取ってホテルと調整することになる」と方向性を語る。

 町観光協会の竜門久司会長は「アイランドホテルがないと与那国観光の今後の仕組みを根幹から変えないといけなくなる。ホテルにどう復活してもらうかを主題に置いて考えたい」と今後の焦点を述べた。

  • タグ: アイランドホテル与那国新型コロナ
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