浦添くん(平真小5年)日本一 マイクラ全国大会
- 2021年03月01日
- 地域・教育
教育版マインクラフトを使って仮想世界を建築する作品コンテスト「マインクラフトカップ2020全国大会」の最終審査が2月21日、インターネット上であり、平真小学校5年の浦添昴君(プログラミング教室CoderDojo石垣所属)が大賞を受賞、日本一に輝いた。「未来への5つの約束~キレイな水と渓谷の洞窟学校~」を出品。広大な渓谷をくりぬいて建築物を融合させた有機的設計で最高評価を得た。
同大会は、世界各国の教育現場で活用されている教育版マインクラフトを使用し、テーマに合わせた仮想空間をつくる建築コンテスト。「未来の学校」をテーマとする今大会には18歳以下の児童生徒がそれぞれ持続可能な開発目標などの未来の課題をデザインに取り入れて学校設計に挑戦。483点の応募があり、1次審査で120点、2次審査で20点のファイナリストに絞り込まれた。最終審査はプレゼンテーションのビデオ審査が行われ、全13賞が決定した。
浦添君はアメリカの世界的建築家フランク・ロイド・ライトの建築物「落水荘」から着想を得て建設地を渓谷地に設定。整地せず山岳の内部をくりぬき、自然に組み込む形で地下地上各7階の広大な学校を作った。制作に昨年9月から3カ月を要した。
山の掘削作業にはプログラミングの「コマンド」を使用。「穴を掘りまくった。平真小学校10個分くらいの広さ。僕が一番穴を掘ったと思う」という。海底や川底が見える教室、養殖場やバイオマス発電場、天体望遠鏡のある高層教室など夢の詰まった設計内容となっている。
東京大学教授で元文部科副大臣の鈴木寛氏審査委員長は「自分たちの行動で世の中を良くしていく、いい世界を作るという志が感じられた。最後の差をつけたのは、誰よりも深く色々な穴を掘ったという浦添君の努力」と評価。
王立英国建築家協会名誉フェロー建築家の髙崎正治氏審査委員は「プロも顔負けの地域計画。建築、インテリア、思想、どれも素晴らしくびっくりした」と絶賛した。
大会はICTCONNECT21と日本マイクロソフト、ユニバーサル支援センターで構成する運営委員会が主催し、文部科学省、経済産業省などが後援する。
浦添君のプレゼンの動画はQRコードで視聴できる。
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