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新型コロナウイルスのため、ことしの十六日祭は…

 新型コロナウイルスのため、ことしの十六日祭は墓参を取りやめた四カ字のAさん。自宅の仏壇にお供えをして後生の正月をすることにした。そこで出てきたのが「仏様は仏壇にいる。わざわざお墓に行くのはなぜ?」という疑問。うーむ。仏様は一体どこに?▼八重山の伝統的な習俗を記録した1972年出版の宮城文著「八重山生活誌」(沖縄タイムス社)には、十六日祭の墓参では焼香に続いて食事となり、三線や蓄音機も使って「一日中を楽しむ」とあった。そのための荷物を運ぶのに馬を使ったり、墓との間を何度も行き来したりしたという▼石垣市内に住む台湾系のBさん。十六日祭の墓参はする。しかし、お供えは自宅へ持ち帰って食べる。台湾の出身地では、お墓ではご飯を食べないからとのこと▼八重山ではなぜお墓でご飯を食べてもいいのかBさんは不思議がる。四カ字のCさんに尋ねると、「お墓で食べるものと決まっている」▼Cさんは台湾疎開の経験者。旧1月16日を疎開先でどう過ごしていたのか。台湾にいてはお墓にも行けまい。Cさんは覚えていないとのことだが、「あのころは皇民化の時代。旧暦の行事はやっていたのだろうか」▼いつもと違う十六日祭。そのせいもあって、八重山の「当たり前」を問い直す機会にもなった。(松田良孝)

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