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学校給食パン 供給できない恐れ

週に1回程度、学校給食の主食となるパン。ことし4月のメニューから消える可能性が出ている=25日、石垣市内

週に1回程度、学校給食の主食となるパン。ことし4月のメニューから消える可能性が出ている=25日、石垣市内

製造業者3月末撤退

 八重山3市町の小中学校でことし4月以降、給食メニューからパンが消える恐れが出ている。石垣市内で学校給食用と市販のパンを製造しているオキコ㈱石垣営業所兼工場が来月31日付で業務を終了し撤退するためだ。県内の学校に給食物資を提供する(公財)沖縄県学校給食会=那覇市=が代替業者を探しているが、条件が合わず選定の見通しは立っていない。

 同工場は、3市町の給食用に1日約6000食分のパンを製造。献立に並ぶのは「パンの日」と定められた曜日で週に1回程度。種類はあみパン、ハンバーガーパン、紅芋パン、コッペパン、胚芽パン、黒糖パンの6つ。

 同社は2017年7月、それまでパン製造を行っていた市内事業者から一部事業を譲受、石垣地区に参入した。当初、コンビニ弁当やおにぎりなど「中食産業」に力を入れていたが、現在はパン製造一本。

 同社関係者によると、給食以外に市内量販店やホテル、離島の飲食店にも販路を持っていたが、パンだけでは採算が合わず、新型コロナウイルスの影響で受注数もさらに減っていたという。関係者は「影響を受ける子どもたちに申し訳ないが、どうしようもない」と悔やむ。

 学校給食会は、主食の米、パン、麺、牛乳などの安定供給に向け、製造業者と契約を結んだり原料を調理施設に配給したりしている。石垣工場の閉鎖に伴い、別の事業者を探しているが、市内で6000食分の製造ラインを保有する業者は見つからない。

 同会担当者は「今のところ、県内でパンを提供できない学校はない。厳しい状況だが、引き続き参入してくれる業者を探していく」と話している。

 

■「メニュー減る」と困惑 栄養士ら

 給食の献立を担当する栄養士の1人は「主食がパンと麺に限定されるが、栄養面で大きな影響はないと思う。ただ、パンの日に合わせて洋食メニューを組んでいるので、今後はメニューのバリエーションが減る」と困惑。

 別の栄養士は「栄養価に問題が出るのであれば栄養士会で協議したい。子どもたちがいろいろなメニューに触れることは食育の観点から大事なこと。機会が失われないか不安。どう献立を工夫するか悩ましい」と声を落とす。

 郡内の学校関係者は「給食が好きで登校する子もいる。お米よりパン派の児童生徒も一定数いるので影響が心配」と不安顔だ。

  • タグ: 学校給食パンオキコ
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