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ドローン物資輸送実験成功 竹富町

ドローンで物資を空輸する西表島上原―鳩間島間の実証実験(竹富町提供)

ドローンで物資を空輸する西表島上原―鳩間島間の実証実験(竹富町提供)

実験に使用したドローン

上原―鳩間で医薬品運ぶ 民間運営システム構築へ

 竹富町は24日、町の課題である物流環境の解決に向け、無人航空機(ドローン)による西表島上原―鳩間島間(約6・8㌔)の物資輸送実験に成功したと発表した。ドローンは、風速10㍍超と強風・波浪注意報が発令され定期船が欠航する悪天候の中、一般用医薬品を届けた。ドローンを活用した物資輸送実証事業は2019年度から3カ年事業。21年度は鳩間島民へのサービスを本格的に開始し、民間企業による事業運営のシステムを構築するほか、石垣島から各島への航路開拓も順次進める。

 町内の各島を結ぶ海上航路は、石垣港を基点とした町内の重要な交通網。人と物資の輸送が町民生活を支えている。一方、台風や冬場の天候次第で就航率が変動し、医薬品・生活物資の安定供給は島ごとに格差が出ている。特に鳩間は冬場のひと月の欠航率が多い時で8割に上るなど、住民に与える影響は大きい。

 今回の事業は、海路が厳しい時季も空路で物流ネットワークを形成するもの。ヘリコプター型の防滴ドローンを採用し雨天での飛行を可能にする。特徴として5~10㌔までの物資が搭載可能、飛行距離は1回当たり30~140㌔、10㍍以上の風速にも耐える。125㏄クラスのバイクエンジンを積み燃料は燃油。

 沖縄セルラー電話㈱と㈱ブルー・オーシャン沖縄が共同企業体として業務を受託。実証実験は昨年10月、12月に計4回上原―鳩間間を往復させた。今後は目視外飛行、自動飛行で実用化を目指す。

 所管する町の小濱啓由政策推進課長は「近くて遠い島と言われる鳩間島。ドローンで少しでも生活環境を整え住民の定住につなげたい。イメージとしては、定期船が出られない時にドローンを飛ばして物資を届ける。海上航路とうまく併用できれば」と話した。

 事業の財源は、沖縄離島活性化推進交付金を活用。19、20年度で計6100万円を充てた。負担分は国8割、町2割。

 これまで実施した内容は19年度、住民のニーズ調査、電波調査。20年度、悪天候時に物資を搭載した実証実験、法的許認可の申請(3月中)など。21年度は両社と基盤整備を行い、民間に指定管理で運用を任せたい考え。同課によると、新年度当初予算案に専用機体製造や企業誘致、新規航路開拓、サービス開始にかかる費用などを計上する予定。

  • タグ: ドローン物資輸送
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