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石垣FM、初の説明会 川平地区鉄塔問題

FMラジオ川平中継局鉄塔建設をめぐり初めて開かれた説明会=16日午後、川平公民館

FMラジオ川平中継局鉄塔建設をめぐり初めて開かれた説明会=16日午後、川平公民館

住民「集落外への移設を」 議論、平行線

 ㈲石垣コミュニティーエフエム(東太田政三代表取締役)がFMラジオ放送の難聴地域を解消するため川平地区で建設中の川平中継局鉄塔をめぐり、ラジオ局主催の住民説明会が16日午後、川平公民館で初めて開かれた。参加した住民らは、情報格差の是正を目的とする電波塔自体に理解を示す一方、現在の場所が民家に近すぎるため、台風による倒壊や落雷被害などの観点から集落外への鉄塔移設を改めて申し入れた。

 説明会にはラジオ局、施工業者、石垣市契約管財課、市都市建設課、市防災危機管理課、移設を求める住民、川平公民館役員らが出席、地域住民も傍聴した。東太田代表が進行し、これまでの経緯報告を行った。

 鉄塔建設地の近隣に住む野底紀子さんは、ラジオ局側に▽鉄塔の構造や素材が台風の風速に耐えられるか調査したか▽鉄塔に落雷すると雷の逆流現象が発生し近隣住居の家電に損害が起こり得る。地域の落雷頻度を調査したか―など3点を確認した。

 東太田代表は「風速の調査はしていない」、工事請負業者の㈱NHKテクノロジーズ担当者は「建築基準法にのっとって設計した。強度は満たし、風速70㍍に耐えられる構造」と述べた。

 落雷被害について同担当者は「鉄塔の電源収容箱に避雷器と耐電トランスがあるので、鉄塔に落ちても家庭への逆流はない」と説明した。

 建設地変更を求める住民や公民館は、市の所管課へ事前に質問書を提出していた。

 景観基準や市有地貸し付けついて都市建設課は「現在の建設地が建築物は7㍍以下の高さ制限を受けるが、鉄塔は工作物に分類されるため、高さは機能を果たす最低限であれば適合する。市景観形成基準に適合しており、市景観形成審議会での審議、国や県との協議は不要」、契約管財課は「公有財産検討委員会で市有地貸し付けを審議した結果、関係法令・条例に適合。本市計画への整合性、実現性、合理性、必要性などを確認した上で貸し付けを決定した」とそれぞれ回答した。

 高嶺善伸前公民館長は「(ここに至るまで)住民に説明会をしなかったのが一番の問題」と指摘。建設地を変更するため、事業年度を事故繰越して土地を再選定する案も議論に上っていることから、「お願いだから建設場所を変更してほしい。それが円満解決。事業認可を受けての場所変更は難しいと思うが、コロナで説明会が持てなかったので事業にも影響が出た。総務省に何とか相談してほしい。並行し、これまで使った予算は市になんとか(補償)できないか相談しながら、移設されることが地元公民館としての願い」と訴えた。

 東太田代表は「可能なら臨みたいが、勝手に『そうします』とは返事ができない。国の補助金をいただいての事業で、工事期限も決まっている。こちらも苦しさがあり、そこを理解していただきたい」と求めた。

 説明会では、主張の食い違いもあって議論は平行線。高嶺守館長は次回開催を要望した。

 中継局は川平と玉取崎に整備され、石垣島北西部地区の放送エリアをカバーする。完工はことし3月31日、電波発射と総合試験は3月中旬ごろに予定されている。

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