八重山諸島のニュース・石垣島・竹富島・西表島・新城島・小浜島・鳩間島・黒島・波照間島・与那国島

エントリー

50年前の風景振り返る 故・比嘉康雄さん、故・上井幸子さん撮影

50年の祭祀の写真に見入る観覧者=1月24日、DiDⅰ与那国交流館

50年の祭祀の写真に見入る観覧者=1月24日、DiDⅰ与那国交流館

復帰前後の与那国島の写真展示

 【与那国】写真家の比嘉康雄(1938~2000)、上井幸子(1934~2011)の2人が、八重山諸島に通い撮り続けた本土復帰前後の与那国島のマチリの様子や祭祀、風土の写真を展示した「第2回与那国島の祭祀の写真展」(与那国フォーラム主催)が1月19~24日にDiDi与那国交流館で行われた。訪れた人たちは写真の前でマチリに関わる人たちや今では見られない風景など50年前を振り返った。

 写真展は昨年1月に初回展示した際の未展示のもの。モノクロでA4サイズ、一部A3サイズ合わせて340点余。

 写真に見覚えのある年配の人たちはほとんどが他界しており、観覧者は親戚の人を見つけたり、また父親の姿を懐かしむ人など、それぞれが思いをはせた。

 祭祀の現場を見たことがない本土から移住の津村さやかさん(42)=祖納・町商工会勤務=は「明らかに本土とは違う祭祀の雰囲気がとてもおごそか」と話し、古くから続く島人の厚い土着信仰に触れたよう。70代の男性は「カメラを向けることさえタブーだったが現場の風が伝わる貴重な写真だ」と神々しい写真の前で立ち止まり今はない風景に見入っていた。

 観覧者は写真に写っている人の名前や風景、場所が分かれば付箋紙に書き貼り付けた。同フォーラムは将来、先人らの貴重な記録をまとめた写真集を出版するため住民に情報提供を求めている。(田頭政英通信員)

  • タグ: 与那国島の祭祀の写真展比嘉康雄上井幸子
  • ※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社八重山毎日新聞は一切の責任を負いません。

    関連するニュース

    ページ移動

    キーワード検索フォーム