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旧八重山病院の解体準備が着々と進み、…

 旧八重山病院の解体準備が着々と進み、今月末から工事が始まる。私たちの命と暮らしを守ってきた中核施設だけに感慨深いものがある▼その前の、真栄里慶田山の平屋建て病院を知っている世代はなおさらだろう。大川への新県立八重山病院、市救急診療所、伝染病隔離病舎そろっての竣工は、まさしく威容を誇るものだった。助けられる命が助けられるようになり、手術のためにわざわざ那覇へ出向かなくてもよくなった▼思えば、この地で誕生した新しい生命の何と多いことか。昭和55年の竣工以来ゆえ最年長は40代前半。地域社会の中核をなす世代がこの地で産声をあげた。生まれて最初の書類・出生届にも母子手帳にも誇らしげに字大川732番地と記されているはずである▼喜びも悲しみも、この地とともにあった。身近な人たちや友らを見送ったのもこの地である。悲嘆にくれる人たちとともに肩を抱き、涙したのも▼残念ながら現時点で跡地利用計画は定まっていない。面積2万4319平方㍍の広大な県有地である。ぜひ、市民福祉の向上に貢献する公益性の高い事業のために活用してほしい。関心を示すかりゆし病院の移転先あるいは市立博物館候補地にいかが▼住民とともにあったこの地。ゆめゆめ陸自宿舎用地などに転売してはなるまい。 (慶田盛伸)

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