石垣市新庁舎建設 赤瓦調達にふるさと納税
新庁舎建設で石垣市は、赤瓦屋根の調達・施工費(約2億円)に充当しようと、自治体がふるさと納税制度を活用して行うクラウドファンディング「ガバメントクラウドファンディング」(GCF)で寄付金を募っている。新庁舎のPRと建設費抑制を目的に昨年12月25日から実施。3カ月間の目標は250万円。8日現在、45万5000円が寄せられている。
新庁舎は、建築家として世界的にも評価の高い隈研吾氏(隈研吾建築都市設計事務所主宰)の設計。大小50もの屋根が重なり合う赤瓦屋根が最大の特徴で、約12万枚を使用する県内最大級の赤瓦屋根の建築物となる予定だ。使用される赤瓦は愛知県産で、1枚の瓦にしっくいの白を上薬でデザインした新しい形。
市は、ふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」に「石垣島の原風景である赤瓦屋根を乗せた、懐かしくも新しい新庁舎を建設したい!」の見出しで専用ページを開設、返礼品を用意している。
隈氏は「新瓦屋根は、新庁舎用として開発した平瓦と丸瓦を漆喰風釉薬で一体化したような全く新しい赤瓦で葺かれる。台風に強くメンテナンスも不要なのに、漆喰の存在感が強い現代の赤瓦。石垣市新庁舎を契機として『石垣らしい赤瓦』が普及し、石垣の原風景を未来につなげてくれることを願っている」とメッセージを寄せている。
一方、建設工事現場ではすでに赤瓦を取り付ける作業が始まっており、外観の一部があらわになっている。
契約管財課によると、現場では昨年12月24日、工事関係者3人に新型コロナウイルス感染が確認されたため年末年始の休みを3日前倒しする形で一時中断していたが、今月5日から設備、6日から建築の工事が再開された。工事の進捗への影響はないという。
進捗率は昨年11月末現在、51・2%となっているが、12月末では60%台になっているとみられる。今夏の完成、年内の移転・開庁を目指している。総事業費は78億5000万円を見込む。
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