「人命と飲み会どちらが大事か」 八重山病院医師
医療崩壊の危機と訴え 新型コロナ
年末年始、人と人との交流や会食が増えるのを前に八重山病院の亀谷航平医師は28日、人命を守るため飲み会への参加を自粛するよう強く訴えた。八重山合同庁舎で行われた八重山地域新型コロナウイルス対策本部会議に出席した後、報道陣に語った。
八重山では断続的に新型コロナウイルス陽性者が出ている。以前は特定の店舗など局所的に発生していたが、現在は飲食街全域で発生する状況となっているため、ほとんどの患者の感染経路が追えていないという。
こうした状況を踏まえ、亀谷医師は「人の命と引き換えに飲み会に参加しなければいけないのか考え直してほしい」と訴える。
現在の入院患者は6人だが、「以前とはまったく状況が異なる」と強調。「医療崩壊は静かに強力に訪れる。その危機が目前に迫っている。たった2日で医療崩壊に陥ることもありえる。一つの病院がつぶれたら致命的だ」と警鐘を鳴らす。
年明けに各地で予定されている離島の成人式については「医療体制が脆弱だ。入院施設のない与那国町ではヘリコプターで病院に搬送するしかない。式典後の飲み会などは極力控えてほしい」と呼び掛けた。
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