11月有効求人倍率 7カ月ぶりに1倍台
- 2020年12月26日
- 社会・経済
一斉停止で先行き不透明も
八重山公共職業安定所(真壁朝文所長)が25日発表した11月の雇用の動きによると、求職者1人当たり何件の求人があるかを示す有効求人倍率は1・03倍と4月以来7カ月ぶりに1倍台に回復した。政府の観光支援策「GoToトラベル」による観光客の増加で10月以降、求人数が増えたため。ただ、国内での新型コロナウイルス拡大に伴い28日から来年1月11日まで全国一斉に停止されることから、再び入域客が減少に転じる可能性もあるなど先行き不透明な情勢となっている。
同所がまとめた求人倍率の推移(折れ線グラフ)によると、八重山管内は全国・沖縄と比較して減少幅、上昇幅ともに大きく、新型コロナの影響が色濃く反映されている。観光がリーディング産業となっているため、入域客数に左右される経済の実態が浮き彫りになった。
人の移動自粛の影響をもろに受ける宿泊業の求人数をみると、政府の緊急事態宣言期間(4月7日から5月25日)の4月に16人、5月に4人とそれぞれ前年同月の109人、136人から激減。観光に回復がみられた10月以降は101人、95人まで戻った。
11月の有効求職者数は969人で前年同月比10・1%(89人)増、有効求人数は996人で同比38・6%(625人)減となったが、前月からはそれぞれ6・2%(64人)減、8・3%(76人)増となった。
新規求職申込件数は164人で同比42・9%(123人)減、新規求人数は335人で同比37・8%(204人)減。前月からはそれぞれ28・7%(66人)減、28・1%(131人)減となった。
就職は83人で同比7・8%(6人)増で、前月も同数。
真壁所長は「GoToの東京追加で11月の雇用の動きも回復したが、GoToの一時停止で先週から様子見で求人が減ったとの感触がある。今後、影響を注視しなければならない」と話している。
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