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「沖縄人も人間じゃないか!」。燃えさかる…

 「沖縄人も人間じゃないか!」。燃えさかる車を前に青年が興奮気味に叫ぶ。後年、その記録映像を見て思わず身震いした。本土復帰直前の、いわゆる「コザ騒動」から20日で半世紀▼発生当日は「暴動」と呼ばれたが、両県紙は議論のすえ住民側の視点に立ち「コザ騒動」に統一、報道した。米軍関係車両80数台が炎上した以外に被害はなく、米兵への暴力や略奪、沿道民家への延焼も一切なかったから▼直接のきっかけは、米兵の交通事故。当然、伏線は無数にあり、糸満市での女性れき殺や年間1千件近い事件事故。ベトナム戦下にあって米兵は荒れ、殺人や女性暴行、凶悪事件で県民が被害に遭っても軍法会議が下す判決は無罪。賠償もなく沖縄の人権はじゅうりんされ、泣き寝入りを強いられた▼特徴は自然発生と、抑制的で統制されたかのような騒動だったこと。鬱積(うっせき)した不満、米軍支配への怒りが一気に爆発した。あの日の民衆は政治権力に服従する「守礼の民」の呪縛を自ら解き放ち蜂起した▼不条理は米軍直接統治によってもたらされた。そして今、南西諸島への陸自配備、辺野古新基地の埋め立て。半世紀を経てなお県民に不条理を強いるのは日本国政府▼過重な基地負担、民意無視、対米隷属。「民衆蜂起」の伏線は、今なお無数にある。 (慶田盛伸)

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