平良海馬(西武)パ新人王 県出身選手、初の快挙

11月7日の楽天戦で同点の七回1死一、二塁から登板し力投する平良。力強い速球で2者連続三振を奪った=楽天生命パーク

パ・リーグ最優秀新人賞を獲得し、あいさつする西武の平良海馬投手=日、東京都港区(代表撮影)
プロ野球の年間表彰式が17日、東京都内で開かれ、今季の最優秀新人(新人王)にパ・リーグは救援で34ホールドポイント(1勝、33ホールド)をマークした高卒3年目の西武・平良海馬投手(21)=石垣市出身、八重山商工高出=が選ばれた。沖縄県出身選手の新人王獲得は初めて。平良投手の快挙に地元は喜びに沸いた。西武からは17年の源田壮亮内野手以来で、入団3年目での選出は16年の高梨裕稔投手(日本ハム)以来となる。
平良は新調したスーツに身を包み、緊張した面持ちで新人王の表彰を受けた。今季は最速160㌔の速球を武器に、シーズン途中からセットアッパーに定着。「入団した時からウエートトレーニングを続け、年々球速とかバランス、強さが生まれて今シーズンに生きた。取れて本当にうれしい」と喜びをかみしめた。
MVPの柳田選手が最も苦手な投手に平良投手を挙げており、この日「球、速いね」と声を掛けられたと言う。今季、4打数無安打に抑えたリーグを代表する打者からの言葉を励みに「直接言ってもらえてうれしかった。(来季も)本塁打を打たれないように頑張る」と決意を新たにした。
今季は自己最多となる54試合に登板した。速球に加えカーブ、カット、チェンジアップ、ツーシームと多彩な変化球を駆使。特にストライクカウントがとれる150㌔前後の高速スライダーで打者のタイミングをずらすなど、勝負球として強打者をほんろうした。1勝1セーブ33ホールド、防御率1・87と抜群の安定感をみせ、中継ぎのリード・ギャレット、守護神の増田達至へとつなぐ“必勝リレー”の一翼を担った。
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