与那国町 新庁舎用地に季節工施設
- 2020年12月18日
- 政治・行政
【与那国】12月定例町議会は17日、サトウキビ刈り取り季節工宿泊施設を、新庁舎建設用地として購入した祖納高台の「三角地」に建設することを全員協議会で決定した。順調にいけば宿泊施設は来年2月に着工予定。一方、新庁舎建設地として実施設計まで終えていた「三角地」は、新庁舎候補地から除外。外間守吉町長は取材に「有効活用されてホッとしている」と述べた。
町はことし3月までに、地権者と新庁舎建設用地として交渉してきた「三角地」を約555万円で購入。ただ、新庁舎建設費が当初計画から増額し、総事業費35億円となったことから与野党の反発に遭い、計画が難航。外間町長は昨年12月から約1年間、「候補地白紙」としていた。
関係者によると、外間町長は12月に入って用途変更を元地権者に打診するよう職員に指示、16日に同意を得た。
季節工宿舎は2019年3月に実施設計を終えており、鉄筋コンクリート造3階建てで延床面積719平方㍍。1人部屋42室を確保する。総事業費は約3億5600万円。国8割、町2割の負担。同年5月に島仲公民館前周辺で着工予定だったが、同月の豪雨で田原川が決壊。河川拡幅エリアに含まれたため建設を断念していた。
その後、ライスセンター前の候補地では入札が不調。祖納集落内東地区も候補地としたが、今月11日の住民説明会で騒音被害を懸念する声が上がり、この1年7カ月間で候補地が3度変更された。
産業振興課によると、来年2月着工し、来期製糖開始に間に合うよう11月にも完成を予定する。
三角地の用途変更に伴い、外間町長は新庁舎候補地について「高台か現地建て替えになるだろう」と2択を挙げた。国の事業債を活用する場合、来年3月末までに候補地を決定し、実施設計を契約する必要がある。
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