外間氏が勇退表明 「後進に譲りたい」 与党、前西原氏を擁立へ
- 2020年12月17日
- 政治・行政
【与那国】任期満了に伴い来年8月実施予定の与那国町長選挙ついて現職の外間守吉氏(70)は16日、12月定例与那国町議会一般質問で「後進に譲りたい」と4期限りでの勇退を表明した。自民党与那国支部は外間氏の後任として議長の前西原武三氏(66)を擁立する方向で最終調整しており、年明けにも正式決定する。前西原氏が出馬した場合、定数10の町議会は欠員1となり、町議補欠選とのダブル選挙が濃厚。
一般質問で与党の大宜見浩利氏は、外間氏の意向を確認。「できれば、頑張ってほしいという思いがある」と話を振った。対して外間氏は「4期で身を引く方向だ。5期目に向けての考えはない。後進に委ねる」と今期限りの勇退を明言した。
外間氏は以前から、後継者に議長の前西原氏を指名していた。大宜見氏によると、自民党含む与党町議ほか3人には前西原氏擁立の仮了承を得ている。今後、年明けに支部として正式決定し、本人に出馬要請する流れとなる。
大宜見氏は前西原氏について「自民党公認として長年務めてきた。議員の前は役場職員もしていて(行政)経験もある」と実績を評価。
一方、前西原氏は「今すぐではないが、支持者や身内に話して決めたい」と出馬への意欲を示した。
このほか、町長選で野党は前議長の糸数健一氏(67)の擁立を計画中。元町役場課長で元町議の池間龍一氏(69)は出馬の意向を示している。
外間町長の任期は来年8月27日まで。町長選告示は来年8月上旬とみられる。
町選挙管理委員会によると、町長選挙の告示日10日前までに、前西原氏が町議を辞職すると、町議補欠選挙が行われる。
関連するニュース
- 【与那国町長選】与那国町長選、集票が激化 2017/08/04