正殿構造材に石垣産木 オキナワウラジロガシ
首里城再建 小屋丸太梁に使用
首里城正殿の再建に向け内閣府沖縄総合事務局はこのほど技術検討委員会を開き、正殿の小屋丸太梁に石垣市産のオキナワウラジロガシ5本を使用することが決まった。
同木が活用される小屋丸太梁は、中央玉座の上に組まれる予定。梁には計6本のオキナワウラジロガシが使われ、石垣市5本、国頭村1本の内訳。
市によると、ことし7月、内閣府からオキナワウラジロガシ自生の有無など打診があり、9月の調査で市有地に自生する11本を確認。その後の再調査で▽高さ7㍍以上▽胸高直径60㌢以上―の規格に沿う5本を選定し、11月26日に開かれた技術検討委員会で承認された。
8日には関係機関合同で第3回調査が行われ、伐採や搬出方法、環境影響調査が行われた。承認された対象木は、動植物の保護を目的に位置情報や画像は非公表。
市農政経済課の担当者は「首里城の復元に行政として関われることは名誉なこと。市の木が抜てきされたのは、言葉にならないほどうれしい」と話した。
今後のスケジュールは沖縄県と市で、対象木の提供や売り払い、搬出に向けた手続きを進める。
首里城正殿の構造材は向拝柱にイヌマキ(4本)、その他は国産ヒノキが使われる。首里城正殿の小屋丸太梁は、前回復元時にもオキナワウラジロガシを使用。石垣市産木は使われていなかった。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社八重山毎日新聞は一切の責任を負いません。
関連するニュース
- 関連するニュースはありません。